ブルペンで捕球する坂倉(手前)=撮影・山口登

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 「侍ジャパン合宿」(3日、宮崎)

 宮崎市内で行われている野球日本代表・侍ジャパンの強化合宿に参加している広島・坂倉将吾捕手(26)が3日、攻めのリードでチームを連覇に導くことを誓った。侍の正捕手がカギだと語ったのは高めの使い方。長打が出やすいコースでもあるが「勇気をもって」と時には大胆な配球で、投手陣を引っ張っていく。

 逃げた先に連覇はない。正捕手としての働きが期待される坂倉は、強気の姿勢を貫く覚悟だ。

 「ビビってばっかじゃ抑えられない。どこかで腹を決めていくところはいく」

 ポイントに挙げたのは“高め”の使い方だ。日本人と比べ外国人打者を「どっちかというと低めを打つイメージ。そこの変化球でも空振りが取れる」と分析。先発3本柱の才木、戸郷、高橋宏など、落ちる球を武器とする投手が多くいる中で、低めを生かすために「高めの真っすぐも一つの武器として使っていける」と高低を使いながら配球を組み立てる構えだ。

 しかし、高めは一般的に長打になりやすい危険なゾーン。「もちろん怖さもある」とリスクも伴うが、それを恐れていては有利に進めることはできない。「いけるときいかないと後手後手になってしまう。投手を信用して、そこの勇気だけは忘れずに心がけてやりたいなと思ってます」。勝ち負けを左右するしびれる場面でも、大胆さを忘れずに駆け引きを楽しんでいく。

 この日はブルペンで井上、大勢、高橋宏のボールをチェック。まだブルペン入りしていない戸郷を除くと、主戦級投手を一通り受け終わった。「あとは打者の反応を見て、どうなるかですね。使えるボールは使って抑えていきたい」と青写真を描いた坂倉。扇の要が攻めるリードで、世界相手に立ち向かっていく。