【ワシントン時事】米国防総省は1日、中東に戦略爆撃機などを追加で派遣すると発表した。

 イスラエルの報復攻撃を受けたイランが再報復するとの見方が強まる中、イランをけん制する狙いがあるとみられる。

 国防総省のライダー報道官によると、派遣されるのは核搭載可能なB52戦略爆撃機のほか、ミサイル駆逐艦や戦闘機、空中給油機など。数カ月以内に中東に到着する。現在中東に展開している空母「エーブラハム・リンカーン」は、これらと入れ替わる形で米国に帰還する予定だという。

 ライダー氏は声明で「オースティン国防長官は、イランとその代理勢力がこの地域で米国の人員や利益を標的にした場合、米国民を守るためあらゆる手段を講じると明確にしている」と強調した。米軍は迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」もイスラエルに配備している。

 イランは10月1日、イスラエルに大規模なミサイル攻撃を実施。イスラエルは同26日、報復としてイラン領内を空爆した。米メディアは、イランが再びイスラエルを攻撃する準備を進めていると報じている。