忍び寄る「J2降格」の足音 勝ち点4差…残留圏浮上へ掴むべきもの「1%でも」
磐田は残り4試合で残留圏と勝ち点4差
ジュビロ磐田は11月1日、J1リーグ第35節でヴィッセル神戸と対戦して0-2で敗れた。
消化が1試合少ないものの、残留圏の17位柏レイソルとは勝ち点4差。残り4試合での逆転残留に向けて、元日本代表GK川島永嗣が「何をすべきか」熱弁した。
ゴールは遠かった。前半、優勝争いを繰り広げる神戸の猛攻を5バックで耐え続け、迎えた後半2分。ボールロストからカウンターを浴びてFW大迫勇也のポストプレーからFW宮代大聖に決められて先制を許した。あまりにも痛い先制点だった。たたみかけられるようにセットプレーから追加点も挙げられて差は2点に。わずか6分間の出来事だった。
「プレーの選択だったり、ポジションの選択だったりとか、前半あれだけやれていた。90分を通して自分たちの勝負へのこだわりの部分でも、前半やれたというのがすごいポジティブ。でもやっぱり勝敗を分けるっていうのは本当にちょっとしたところでしょうし、そういったところでやっぱり自分たちの甘さが出てしまった」
ポジションのずれをつけ込まれて、奪われた先制点。横内昭展監督も「少しのポジションの甘さ、スペースを与えた罰としてクオリティー高い選手に押し上げられた」と悔やんだ。34試合の積み重ねが今。では残り4試合チームはどこを向くべきなのか。川島は重い口を開いた。
「正直この4試合の中で自分たちが何かを変えられるとか……。例えば、20%自分たちがパワー多く発揮できるかと言ったらそんなことできないし。ただポジティブな部分がさっき言ったように、前半自分たちがあれだけ耐えられたっていうのは確実にポジティブな部分。そういう部分っていうのは絶対続けていかなきゃいけない。ただ、やっぱり本当にちょっとしたところ、勝敗を分けるとか、そういうところ。やっぱり1%でも自分たちが詰められるかどうかがカギ限るんじゃないかなと思います」
痛恨の1敗には変わりない。残留には他クラブの状況も関わってくるが、まずは90分間で“甘い”瞬間を見せないこと。そして、そこをいかにして全員でカバーし合えるか。「1%」で悔やまないために――。磐田は可能性を信じて戦い続ける。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)