安芸高田市の公式YouTubeチャンネルを広めた石丸伸二氏

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 広島県安芸高田市の藤本悦志市長が28日、定例記者会見で、同市の公式YouTubeチャンネルのコメント欄を閉鎖し、転載、複製も禁止することを発表した。

 藤本市長は会見で、市長就任以来YouTubeの運用について検討を重ねてきたとし、特にコメント欄で差別的コメントなどが目立つと指摘。「不適切なコメントは排除すべき」としつつ、コメントを日々管理することが困難だとして「この度YouTubeチャンネルのコメントへの書き込みを禁止することと致しました」と報告した。

 続けて「市の動画を引用しておられる、いわゆる『切り抜き動画』に対するコメントについても同様の考えでございます」とし、「今後は動画の転載、複製を認めないことといたしました」とも発表。「市へのご意見については、市のホームページの問い合わせフォームを使っていただきお問い合わせをいただければ」と呼びかけた。

 同市長によると、コメント欄は「チャンネルの活性化につながる」として、昨年7月に解放されたという。その上で「内容が人権侵害に当たるとか、それを見た人が不快になる、そういった社会通念上、私が判断し」と閉鎖の理由を語った。

 同市の公式YouTubeを巡っては、前市長の石丸伸二氏が市議会で答弁する様子や記者会見での様子が転載によって全国に公開されて話題になっていた。