ヤンキースファンの妨害受けるも…気丈なベッツ「俺は平気。問題ない」 第5戦でのWS制覇へ「戦うだけ」
◆米大リーグ ワールドシリーズ第4戦 ヤンキース11―4ドジャース(29日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)
ドジャースのM・ベッツ内野手(32)が29日(日本時間30日)、ワールドシリーズ(WS)第4戦の敵地・ヤンキース戦で相手ファンの“蛮行”を受けた。
初回にフリーマンの第1戦から4試合連発、ブレーブス時代の21年からWS史上最長を更新する6戦連発となる2ランでこの日も先制を許したヤンキース。この時点でファンのイライラも限界に達していたのだろう。その裏。1番・トーレスの打球は狭い右翼ファウルゾーンへ。ドジャース右翼のベッツがフェンスに激突しながらジャンピング好捕したが、ヤ軍ファンの男性がベッツのグラブをつかみ、中からボールを奪い取り、捨てるというまさかの行動に出た。ベッツも怒りをあらわにしたが、一連の動きを目撃していた審判によってアウト(右邪飛)が申告された。
その後、当該の行為に関わった2人のファンは警備員に囲まれ、球場から連れ出された。試合後、ベッツは初回の場面を振り返り、「俺は平気だし、全て問題ない。俺が今気にしているのは俺たちが負けたということだ。ページをめくって明日の試合の準備をする。戦うんだ。戦うだけだ。こんな遠くまで来られたのは耐えて戦い続けられたからで、それができると期待してきた。明らかに相手もそう思ってきたようだ。彼らがここまで来たのはたまたまではない。俺たちは人間だ。機械じゃないから、これまでできていたことができないこともある。だから新しいページをめくって気持ちを新たに明日も戦う」と話した。