菅原由勢がPK獲得、サウサンプトンがカラバオ杯8強入り! 瀬古樹は同点弾演出もストークは敗北

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 カラバオ・カップ(EFLカップ)4回戦が29日に行われ、サウサンプトンとストークが対戦した。

 今週のイングランドでは、ミッドウィークに各地でカラバオ・カップの熱戦が開催される。現在プレミアリーグで1分8敗と未勝利が続くサウサンプトンは、チャンピオンシップ(2部)で3勝3分6敗と調子が上がってこないストークと激突。直近のリーグ戦で出番がなかったサウサンプトン所属の菅原由勢、終盤のみのわずかな出場時間にとどまっていたストーク所属の瀬古樹は、ともに先発に名を連ねた。

 試合は序盤の19分、セットプレーで均衡が破れる。サウサンプトンが左コーナーキックを獲得すると、マテウス・フェルナンデスの蹴ったボールから、ボックス内で高く跳んだテイラー・ハーウッド・ベリスがヘディングシュートを沈め、ホームチームが先制する。

 さらに34分、菅原の攻撃参加からサウサンプトンにビッグチャンスが到来。右サイド内側のスペースを駆け上がった菅原が、大外に開いたジョー・アリボからのパスを受けてボックス右へ侵入。1度は奪われたものの、素早い切り替えで相手の前に入ると、ジェイデン・ディクソンのファウルを受けてPKを獲得した。このPKをアダム・アームストロングが難なくゴール右下に沈め、リードを広げる。

 だが、ストークもこのまま前半を終わらせない。終盤に差し掛かった45分、敵陣右サイドで獲得したフリーキックで、瀬古がフェイクを入れてエリック・ジュニオール・ボキャが左足で浮き球のボールを送ると、ボックス内で混戦が生まれた末、最終的にはアシュリー・フィリップスが押し込む。ストークが1点を返して前半を終えた。

 後半に入ると、今度は瀬古が絡んでストークが反撃へ。54分、ピッチ中央付近でルーズボールを拾った瀬古がペナルティエリア手前までボールを持ち運び、相手を引き付けて右へ渡すと、ボックス幅からジュニア・チャマデウが右足を振り抜く。相手に当たってディフレクションし、グラウンダーのクロスのようになったボールは、中央へ走り込んでいた瀬古には合わなかったものの、ファーサイドに詰めていたトム・キャノンの足元へ。ダイレクトでネットを揺らし、ストークが試合を振り出しに戻した。

 このまま2−2で時計の針が進んだが、試合はこのままでは終わらなかった。88分、サウサンプトンは敵陣左サイドでカマルディーン・スレマナがクリアボールを拾うと、マイナスへ繋ぎ、待っていたジェームズ・ブリーが右足一閃。低弾道のミドルシュートをゴール左下に突き刺し、サウサンプトンが土壇場で勝ち越しに成功した。

 試合はこのままタイムアップ。この結果、3−2で勝利したサウサンプトンが次のラウンドへ進出。菅原、瀬古はともにフル出場を果たした。

【スコア】
サウサンプトン 3−2 ストーク

【得点者】
1−0 19分 テイラー・ハーウッド・ベリス(サウサンプトン)
2−0 35分 アダム・アームストロング(PK/サウサンプトン)
2−1 45分 アシュリー・フィリップス(ストーク)
2−2 54分 トム・キャノン(ストーク)
3−2 88分 ジェームズ・ブリー(サウサンプトン)