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●長崎に住んでいた時、何度も通ったあのラーメン屋さんを紹介します。

　長崎市内の観光名所、眼鏡橋から歩いてわずか6分。立体的な「らーめん」の看板が目印の『麺也オールウェイズ』は、ふと通りかかるとどうしても入りたくなる不思議な魅力がある店です。

　店内に入ると、やわらかい照明が心地よく、店員さんの温かい笑顔が迎えてくれます。どこかホッとする、この瞬間から「ここに来てよかった」と思える場所です。

　看板メニューの「レモンとんこつらーめん（900円）」は、まず見た目からして爽やか。レモンが添えられた白濁のスープに、目を引く美しい盛り付けが印象的です。スープを一口すすると、最初に感じるのは濃厚な豚骨のコク。その後にレモンの酸味がふわりと口の中に広がり、重さを感じさせない清涼感が絶妙です。

　チャーシューは低温でじっくり調理されており、柔らかさとジューシーさが一体となった一品。レモンの下に隠れているので、発見した時の嬉しさがひとしおです。

　麺は、希少な小麦を使用し、数日間寝かせて熟成させた細麺。コシがしっかりしており、九州ラーメン好きにはたまらない仕上がり。箸で持ち上げた瞬間、スープに絡んだ麺が艶やかに光り、その食感は期待以上です。

　スープは20時間以上かけて作り上げられ、長崎県産の醤油が隠し味に使われています。これがまた、濃厚でありながらも後味がすっきりとしていて、どんどん飲みたくなる味わい。レモンが加わることで、その清涼感がさらに増し、最後の一滴まで飲み干してしまうほどの中毒性があります。

　胡椒のピリッとしたアクセント、シャキシャキのネギがスープと絶妙に絡み合い、全体が見事に調和しています。すべての素材が一つ一つ意味を持ち、無駄がありません。

　普段はどんなに美味しいスープでも、最後まではなかなか飲み干せない私ですが、このスープだけはいつも完飲です。水筒に入れて持ち歩きたいほどに、忘れられない味です。

　さらに、お土産として人気のインスタント版「レモンとんこつらーめん（490円）」もおすすめ。家でもレモンの風味を手軽に再現でき、ラーメン好きの友人への贈り物にもぴったりです。

　飲んだ後の締めに食べると、また違った魅力が味わえる一杯。長崎に来たら、ぜひ一度足を運んでみてください。この一杯があなたの記憶にも、きっと残るはずです。

●SHOP INFO
麺也オールウェイズ 万屋店

住：長崎県長崎市万屋町5-22
営：11:00～22:00
休：水曜

（ライター・ウェイライ）