阪神育成３位・早川 公務員退職で夢つかんだ 今季くふうハヤテ入団 “火の玉”継承「教わりたい」

　「プロ野球ドラフト会議　ｓｕｐｐｏｒｔｅｄ　ｂｙ　リポビタンＤ」（２４日、都内ホテル）

　阪神から育成３位指名を受けた早川太貴投手（２４）＝くふうハヤテ＝は、名前を読み上げられると安どの表情を浮かべた。球団初のドラフト選手となり、「指名していただいて本当にうれしい」と笑顔。目標に支配下登録を掲げ、「藤川監督のようなストレートを投げられるような投手になりたい。教わりたい」と、火の玉継承を誓った。

　北海道出身で、小樽商大卒業後は北広島市役所に勤めながらウイン北広島で野球を続けたが、プロ入りを諦めきれずに退職。今季からくふうハヤテに入団し、阪神戦で７回０封と快投するなどアピールに成功した。

　地方公務員の安定を捨て、夢をつかみ「去年は働きながら、野球をやりたいけどできない時間もあった。今年は夢を追いかけるだけに時間を使えた」と感慨に浸った。

　◆早川　太貴（はやかわ・だいき）１９９９年１２月１８日生まれ、２４歳。北海道江別市出身。１８５センチ、９５キロ。右投げ右打ち。投手。小学３年で野球を始め、北海道大麻から小樽商大に進学した。卒業後は北広島市役所に勤務しながら、ウイン北広島でプレーした。今季はトライアウトを受けてくふうハヤテに入団し、２５試合４勝７敗０セーブ、防御率３・２２。１８５センチ、９５キロ。遠投は１１０メートル。最速１５０キロ。家族構成は父、母、弟。