磯村勇斗 “死”と隣り合わせの過酷な役作り 役所広司も心配「あの世に行ってしまうんではと」
俳優の磯村勇斗(32)が、24日に都内で行われた映画「八犬伝」公開前日先行上映イベントに出席し、主演で俳優の役所広司(68)から、役作りに対して称賛の言葉をかけられるも「後悔しています」と悔やむ場面があった。
今作が、憧れだった役所広司との初共演。「台本を開いて役所さんが父親役だと思って。憧れもあったので、現場では緊張していました。贅沢で貴重な時間を過ごさせてもらいました」と感無量の磯村。
間近で見る先輩の背中は頼もしかった。「現場の空気を作ってくださっていた印象」を持ったという。撮影の合間でも離れずに現場に居続ける役所を見て「現場にいるということを大事にしようと思った。感情的になる演技も集中している姿を見ていると、役と向き合うことを忘れないということは、役所さんの背中を見て学ばせてもらいました」と目を輝かせた。
磯村は、今作の役作りのために大幅な減量に挑戦。近くで見守っていた役所から「死に向かって日に日に痩せていく姿が…。ちょっと心配していました。けど、磯村君肩幅が広いので、肩幅こそは狭くならなかったんですけど…最終日なんかは、水も飲んでいない状態で、このままあの世に行ってしまうんではないかと心配していました」といじり交りの称賛の言葉をかけられると、「肩幅削っておけばよかったです…後悔しています」と悔しさをにじませた磯村。
減量後は、回復食を食べた後に念願のラーメンを食べたようで「豚骨ラーメンを食べたんですけど、本当に美味しかったですね。スープがしみましたね」と笑顔で振り返っていた。
唯一無二の奇想天外な物語で、日本のファンタジー小説の原点と称えられる「南総里見八犬伝」をダイナミックかつ緻密なVFXを駆使して実写映画化した本作。里見家の呪いを解くため、八つの珠に引き寄せられた八人の剣士たちの運命を描く。
この日は柔道の東京、パリ五輪金メダリストの阿部一二三も登壇した。