子どもが食事や着替えの際にダラダラする原因は?(画像はイメージ)

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 時間がない朝の時間に限って、子どもが着替えや食事の際にダラダラとしていて、なかなか行動してくれないことはありませんか。このとき、つい焦って「早くして!」と言ってしまいがちですが、保護者はどのように対処すべきなのでしょうか。子どもがダラダラする原因のほか、保護者が取るべき対応について、保育士の白井麻依子さんに教えていただきました。

違うことに注意や興味が向いている可能性

Q.朝、子どもが着替えや食事の時間にダラダラしてしまうことがあります。この場合、どのような原因が考えられるでしょうか。

白井さん「お子さんの年齢にもよるので一概には言えませんが、未就学児くらいの年齢の場合、着替えや食事以外のことに注意や興味が向いている可能性が高いです。

例えば『着替えているときに目の前にテレビがあって、そのテレビ番組に集中してしまっている』『食事をするテーブルの近くにおもちゃがあって、それが気になっている』といったケースが考えられます。

他には、疲れや体調が悪いことも考えられます。特に起きる時間や寝る時間、お風呂に入る時間などが毎日バラバラになってしまうと、生活リズムが崩れて疲れやすくなるんです」

Q.子どもがなかなか集中できていないことが分かったとき、保護者はどのような対応を取るべきでしょうか。やるべきこと、やってはいけないことについて、それぞれ教えてください。

白井さん「まずやってほしいことについては、1日の中で決められたリズムやルーティンをつくることを目標としましょう。例えば、子どもがやるべきこと自体にそれほど興味を持っていないと思ったら、好きな歌を歌いながら着替えをするといった感じです。そして、できたときは『やったね! できたね!』と褒めてあげましょう。褒めてあげることで子どもの成功体験を積み上げていき、率先して行動してくれるようになるきっかけをつくっていくイメージです。

やってはいけないことは『何してるの! 早くして!』などと急がせたり、強制させたりすることです。時間がないなどの理由があるかもしれませんが、保護者から怒られてばかりいると、お子さんはストレスを感じて余計に『やりたくない!』と反発してしまうことがあります。これが続くと、次第に親子の信頼関係に影響する可能性もあるため、無理やり行動させるのは控えましょう」

Q.何歳ごろまでに、子どもが1人で食事や着替えができるようになるのが望ましいのでしょうか。

白井さん「これもお子さんに差はあるのですが、目安としてはだいたい3歳ごろでしょうか。4〜5歳ごろになると、保育園や幼稚園でも自分で身支度をする機会が増えるため、さらに上達すると思いますよ」

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 子どもがダラダラとしてしまう原因はさまざまですが、ただ怒るだけでは逆効果です。子どもが行動に集中できるように、まずは1日のルーティンをつくるところから始めてみましょう。