ゴール前、転倒する東海大 ロホマン・シュモン(撮影・佐々木彰尚)

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 「箱根駅伝・予選会」(19日、陸上自衛隊立川駐屯地〜国営昭和記念公園)

 43校が参加し、各校上位10人の合計タイムで10校が本大会(来年1月2、3日)の出場を決めた。1月の箱根駅伝で17位だった順大が10位で滑り込み、14年連続66回目の出場を決めた。11位東農大とは史上最少の1秒差だった。1位は立大。本大会は前回覇者の青学大など、シード10校とオープン参加の関東学生連合を加えた21チームが走る。

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 2019年大会の総合優勝校が悪夢のアクシデントで落選した。東海大のロホマン・シュモン(3年)がゴール目前の残り10メートルで無念の途中棄権。フラフラになって何度も倒れながらゴールを目指したが、チーム10人目としてのフィニッシュにあとわずかのところで力尽きた。チーム関係者によると、救急車で搬送され、意識は戻ったという。

 結果は10位と2分14秒差の14位。エース格の花岡寿哉(3年)は「何とかタイムを稼がないといけないところで稼ぎきれなかった」と肩を落としつつ、ロホマンを「チームのために最後まで振り絞ってくれた結果。責めたくはない。悔しい経験を来年しっかり生かしていってほしい。一緒に」と気遣った。