日本シリーズ進出を決め、歓喜するソフトバンクナイン(撮影・金田祐二)

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 「CSパ・ファイナルS・第3戦、ソフトバンク3−2日本ハム」(18日、みずほペイペイドーム)

 「2024 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルS第3戦が行われ、リーグ覇者のソフトバンクが同2位の日本ハムを3−2で破って3連勝。優勝チームが持つ1勝のアドバンテージを含めて4勝0敗となり、4年ぶり21度目(南海、ダイエー時代を含む)の日本シリーズ進出を決めた。終戦となった新庄剛志監督(52)は24日のドラフト会議後に去就を明らかにするとした。

 無傷の3連勝。日本ハムの勢いを封じ、圧倒的な強さでCSを突破した。4万142人が駆け付けたみずほペイペイドームには熱気が充満。試合後はファンが小久保監督のインタビューを今か今かと待つ中、指揮官は最高の表情で登場した。

 「超満員のファンに後押しいただきました。ありがとうございました」

 インタビュアーから「目に光るようなものがあるようですが」と問われると「いや、ありません」と笑顔で即答。歓喜のスタンドを爆笑させた。

 就任1年目。レギュラーシーズンで91勝し、新人監督の最多勝利を更新した。勢いのまま臨んだCSファイナルSでは、右足首の捻挫から復活した近藤、5月に右太もも裏を負傷した柳田が復帰するなど主力が戻った。

 山川が3試合で3本塁打6打点と躍動。近藤も万全ではないが、第2戦で本塁打を放ち、この日は4安打。小久保監督は「4番の山川がどっしりと打線を引っ張ってくれて、近藤も懸命にプレーしてくれて」と手放しで褒めたたえた。

 八回のヘルナンデス、九回のオスナは異例の3連投。「勝っている試合は今日までつぎ込むと決めていた」。両助っ人がとも無失点で1点差の勝利をつかんだ。

 「今日の喜びは今日の喜びとして切り替えて。日本一になる!!強い決意を持って挑みたい」と小久保監督。20年以来の日本一へ、最終決戦に挑む。