メッツとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦、4回にベッツの二塁打で本塁にかえるドジャースの大谷翔平(17日)=AP

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 17日(日本時間18日)にニューヨークで行われた米大リーグ、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で、ドジャースの大谷翔平はメッツを相手に先頭打者ホームランを放つなど躍動し、10−2の大勝に貢献した。

 この日は、ホームランを含め4度の出塁で4得点。1番打者の役割を十分に果たした。(デジタル編集部)

 まずは初回、メッツの先発左腕キンタナが投じた2球目、真ん中付近のシンカーを右中間のブルペンに打ち込んだ。打球速度は117・8マイル(約189・6キロ)。前日の「弾丸アーチ」よりもさらに速い「超速ホームラン」だった。

 大谷のショータイムは、まだまだ続いた。三回の第2打席、一死からキンタナが勝負を避けるように、ストレートの四球とすると、一死一二塁から4番エドマンの左中間への二塁打でゆうゆうとホームイン。四回には一死一塁で四球を選ぶと、ベッツの左翼線二塁打で俊足を飛ばして一気にホームへ。華麗なスライディングで6点目のホームを踏んだ。そして、六回もストレートの四球。ベッツの左越え2ランをおぜん立てした。

 ポストシーズン通算では打率2割3分5厘とまだまだ寂しい数字だが、リーグ優勝決定シリーズ(LCS)の4試合だけで見れば、14打数4安打の2割8分6厘、5打点と主砲らしい数字になってきた。さらに、この日の4得点でLCS合計の得点を7に伸ばした。

 記録サイト「ベースボール・リファレンス」によると、LCSのメジャー最多記録は、2004年のカルロス・ベルトラン(メッツ)の12得点と、まだまだ及ばないが、日本選手の記録となると2004年の松井秀喜(ヤンキース)の9得点が最多。これには、あと「2」に迫った。

 大谷と、この日4安打の2番ベッツに引っ張られ、ドジャーズは4試合で30得点。この調子なら、更新も十分に可能な数字だろう。盗塁はいまだゼロだが、やっぱり大谷は、ファンをワクワクさせてくれる。