ドラマ「民王R」制作発表会見で西田敏行さんへの思いを語った遠藤憲一

写真拡大

 俳優・遠藤憲一が18日、都内でテレビ朝日系主演連続ドラマ「民王R」(22日スタート、火曜・後9時)制作発表会見に出席した。17日に伝えられた俳優・西田敏行さんの訃報を受け、追悼と感謝の意を語った。

 遠藤は唇を嚙んで神妙な面持ちで登壇し、冒頭に「9年前のドラマには西田敏行さんが出演されていました。訃報を昨日聞いたばかりなので…ぐっときてしまうんですけど」と沈痛な胸の内を吐露。西田さんは2015年放送の前作で、遠藤演じる総理大臣・武藤泰山の所属する民政党副総裁・城山役で出演していた。

 さらに遠藤は、今月8日に「劇場版ドクターX」(12月6日公開)の完成報告会にも西田さんとともに登壇し、「ご一緒したばかりだったのに…」と肩を落とした。「―X」の撮影現場では「僕は西田さんの部下の役で、西田さんのアドリブでいじり倒していただき、俺自身も知らないコメディーやシリアス部分をいっぱい、いっぱい引っ張りだしてくださいました」と大きな刺激や学びを受けたことを明かした。

 主演を務める「民王R」は、登場人物と心と体が入れ替わる奇想天外な役柄で「そういう(西田さんから学んだ)こともあって、今作のようなコメディーの面白い役をいただける俳優に成長させていただきました」と故人に感謝。一呼吸置き「西田さん!」と声を張って呼びかけ、「この場をお借りして本当に感謝申し上げます。ありがとうございました」と深々と一礼した。

 しんみりとした空気を変えるように、遠藤は「さて、話をがらっと変えますけど、民王が9年ぶりに帰ってきました!」と座長として宣言。続編となる本作では10役を演じ分け、「面白いのと実際にやるのは大違い。四苦八苦しながらやっているけど、60歳すぎてこんな役をいただけることってめったにない。感謝です」と充実感をのぞかせた。

 会見には、共演のなにわ男子・大橋和也、あの、山時聡真らも出席した。