7回、右越えソロを放つオースティン。捕手小林

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 「JERA CSセ・ファイナルS・第2戦、巨人1−2DeNA」(17日、東京ドーム)

 レギュラーシーズン3位のDeNAが競り勝って2連勝。リーグ覇者の巨人のアドバンテージを含めて、対戦成績は2勝1敗となった。DeNA・大貫と巨人・菅野の投手戦が展開された中、勝負を決めたのは4番・オースティンの一発。巨人、オリックスで活躍した谷佳知氏は「引っ張りにいっていれば、恐らく凡打になっていた。右方向に長打を打てるオースティンの長所が出た本塁打だった」と解説した。

 1−1で迎えた七回無死。菅野からすれば、長打だけは避けたかった場面で2ボール1ストライクの4球目、150キロ真っすぐは外寄り高めに。谷氏は「レギュラーシーズンでも何度もあったが、オースティンはあの外寄り高めを右方向に持っていくのが得意。普通の打者ならフェンスを越えることはないが、彼はあの右方向への打球がよく伸びる。引っ張りにいっていれば凡打に終わっていただろうが、配球を読んで見事に対応した」と称賛した。

 「こういう投手戦は一発で勝負が決まることがよくあるが、それを見事にやってのけた。巨人に同点に追い付かれた直後だっただけに、より価値がある」と続けた谷氏。ファーストSで阪神を退け、CSはこれで4連勝となったDeNA。戦うごとにその勢いは増している。