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愛知県半田市に婚姻届を出すと、プレゼントがたくさんもらえるそうです。半田市の狙いとは?

愛知県の知多半島に位置する「半田市」。

実は"ハートの形"をしているって知っていましたか?

そんなハートフルな市で、「結婚」に関するある取り組みが、10月からパワーアップしたといいます。

11日、半田市役所をのぞいてみると――。

「婚姻届を受領させていただきます」(市役所の担当者)

カップルたちの目的は「婚姻届」の提出。人生において大切な瞬間です。

そして婚姻届の提出後に、夫婦に渡されたものが――。

「10月から記念品を増やしてプレゼントしています」(市役所の担当者)

夫婦に贈られたのは、半田市からの「お祝い品」です。

内容を見せてもらうと、その数7品、3000円相当の品が贈られます。

「半田市に婚姻届を出す方に渡すお祝い品が、10月1日からさらにパワーアップして、お祝い品が県内一の7品に増えて、地元の事業所から寄付いただいたお祝い品をお渡ししています」(半田市 企画部企画課 祢宜田孝美さん)

お祝い品は半田市にゆかりのある7品

お祝いの品は、2015年度から行われていて、半田市にゆかりのあるものばかり。

従来から渡していた、ミツカンの「味ぽん」やスパークリング日本酒「愛してる」などに加えて、10月から新たに焼き肉のタレやハチミツあめなど4品が加わりました。

「焼き肉のタレは、お肉のように味わい深い人生を送ってほしい。ハチミツのあめは、ハニーとかけて、いとしい人と甘い生活を送ってほしい」(祢宜田さん)

半田市によると、7品のお祝い品があるのは、愛知県内で最も多いということです。

新婚さんにたくさんプレゼントを贈る理由は――。

「半田市に本籍がある方の約6割が市外に婚姻届を出している。半田市にいい思い出を持ってもらうきっかけを喪失してしまっている現状があった」(祢宜田さん)

半田市に定住する人を増やしたい

半田市に定住する人口を増やす目的なんです。

これまで、本籍地以外の市町村で、婚姻届を出す場合、戸籍謄本が必要でしたが、今年3月から原則不要に。

全国のどこの市町村にも手間なく提出できるようになったため、半田市に婚姻届を出してほしいとお祝い品を増やしたんです。

「幸せです」「味ぽんとか何を食べるにもかけるので、地元のものでうれしいです。家庭を築くことで半田の一員になれたようでうれしく思います」(半田市に住む20代の夫婦)

「半田を思い出の地にしてもらうことで、今後の記念日は半田市に行こうとか、子どもができたときに半田市のイベントに顔を出してみようとか、さらにその先に定住を考えたときに、半田市が定住の地のひとつの候補として考えてもらえるとうれしいです」(祢宜田さん)