ラファエル・ナダル(2022年7月、ロンドンのウィンブルドンで)=松本拓也撮影

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 【パリ=平地一紀】男子テニスで、四大大会シングルス通算22勝のラファエル・ナダル(38)(スペイン)は10日、今季限りでの現役引退を公表した。

 自身のSNSに動画を投稿し、「難しい決断で時間を要したが、人生には全て始まりと終わりがある。想像していた以上に長く、成功を収められたキャリアに終止符を打つのは、今が適切な時だと思う」と話した。

 全仏オープンで最多の優勝14度を誇り、「赤土の王者」と呼ばれるナダルは、2022年の全仏を制して以降はけがに苦しみ、主要タイトルから遠ざかっていた。11月下旬に母国のマラガで開催され、スペイン代表として臨む国別対抗戦のデビス杯ファイナルズが、現役最後の舞台になるという。

 ナダルとともに一時代を築き、「ビッグ4」と呼ばれたロジャー・フェデラー(スイス)は22年、アンディ・マリー(英)は今夏のパリ五輪を最後に現役を引退。来季もプレーを続けるのは、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のみの見込みとなった。