パドレスのダルビッシュ有 (C) Getty Images

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パドレスのダルビッシュ有投手は6日(日本時間7日)、敵地ドジャースタジアムでのドジャース戦に先発登板。7回1失点の好投で、地区シリーズ2戦目を白星で飾った。
パドレスはこの試合で6本塁打が飛び出す猛攻と、ファインプレーの連続で10ー1と大勝。途中、スタンドからボールやペットボトルが投げ込まれる“異常事態”で約10分間にわたり試合中断するトラブルにも見舞われたが、敵地で勝負強さを発揮した。

■投打と守備でドジャースを圧倒


ダルビッシュは大谷翔平投手らMVPトリオをすべて無安打に抑える快投で、7回82球を投げて3安打2四死球1失点3奪三振とチームの勝利に大きく貢献した。
初回、1点リードでマウンドに上がったダルビッシュは大谷を多様な変化球で揺さぶり空振り三振とすると、迎えたムーキー・べッツ内野手に初球スイーパーをレフトスタンドに運ばれた。ベッツは本塁打を確信し右手を高く突き上げたものの、左翼手のジュリクソン・プロファーがスタンドに着弾する直前でジャンピングキャッチ。味方の好守備に助けられ、続くフレディー・フリーマン内野手も空振り三振に仕留めた。
2回にはこの試合で唯一の連打を許して失点を許すも、その後も要所で好投し、ダメージを最小限に抑えた。4回裏にはフリーマンに右翼へライナー性の当たりを打たれたが、右翼手フェルナンド・タティスJr.がダッシュで捕球。ポストシーズンで連敗を阻止しようという気持ちの強さが現れたプレーが散見された。
4ー1のリードで迎えた7回裏では、ドジャースタジアムの観客席からボールが投げ込まれるトラブルがあり、プロファーが激怒。一時中断となった。その間もペットボトルや空き缶などが投げ込まれ異常事態に、ドジャースタジアムは騒然。ダルビッシュは途中マウンド上で座り込むシーンも見られた。
約10分後に試合は再開。ダルビッシュは先頭打者に四球を許すも、その後は3人無失点に抑える好投でマウンドを降りた。
その後、パドレス打線はドジャースファンのブーイングに応えるように躍動。8回表と9回表で4本塁打6打点の猛攻で畳みかけ、敵地でドジャースに圧勝した。8日(同9日)からは本拠地でドジャースとの2連戦となる。この日の勢いそのままに本拠地ファンの前で地区シリーズを勝ち上がることができるか。