とちぎテレビ

自治会への加入率が減少している宇都宮市は3日、自治会を支援するための条例の制定に向けて、骨子案を示しました。

宇都宮市が設置した懇談会は、自治会の加入促進や活性化への取り組みの支援に向けて、「仮称・宇都宮市自治会に関する条例」を検討するために、学識経験者や市議、自治会関係者ら15人で組織しています。

3回目の会合となった今回は、市から条例の骨子案が示されました。骨子案では、条例は「目的」「定義」「基本理念」「役割・責務」の4つで構成され、「自治会の維持と活性化のために、関係者の役割を明らかにする」と「目的」に明記しています。

「基本理念」は、「協働によるまちづくり」と「自治会の役割の認識」「多様な価値観、自主性などの尊重」の3項目を掲げています。

委員からは、「学校との連携や防災の役割などを、盛り込んだ方がよい」などの意見が出されました。

懇談会は、11月に4回目の会合を開き、骨子案の修正などを話し合い、来年4月の条例の施行を目指しています。

宇都宮市によりますと、現在市内には784の自治会が組織されていて、今年4月現在の加入率は61・2%と減少傾向で、条例が制定されると、県内では那須塩原市に次いで2番目ということです。