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 Jpn2「第58回東京盃」が3日、大井競馬場で行われ、4番人気のチカッパが直線で差し切って優勝。前走の北海道スプリントCに続き交流重賞2連勝を達成した。同馬には「第24回JBCスプリント」(Jpn1、11月4日、佐賀)への優先出走権が与えられた。

 好スタートからスッと下げると道中はコースロスなく内ラチ沿いの7、8番手を追走する。仕掛けていったのが4コーナー過ぎ。徐々に先行勢との差を詰めると直線を向いて進路を探すように横山典が促した。

 手応えは絶好。馬場の真ん中、シャマルとギャルダルの間にスペースを見つけると一気に追い出した。ここで56歳、大ベテラン横山典の左ステッキがうなった。残り100メートルで抜け出すと内から来たマックスを半馬身振り切ってゴールした。

 「スピードに対応できたし、考えていた通りの競馬ができた。子供っぽいところを残しながらこのパフォーマンス。将来が本当に楽しみ」。横山典はまだ3歳の相棒に最大級の賛辞を送った。この日、中竹師が不在だったため次走は不明だが、鞍上の言葉通り、ダートスプリント界に新星が現れたことは間違いない。

 ◇チカッパ 父リアルスティール 母ユニキャラ(母の父イントゥミスチーフ) 牡3歳 栗東・中竹和也厩舎 馬主・岡浩二氏 生産者・北海道新ひだか町のサンデーヒルズ 戦績12戦5勝(南関東1戦1勝) 総獲得賞金1億2511万9000円。