サツマイモをレモンティーに浸してレンチンすれば「さっぱり甘煮」ができるって本当?試してみた
Togetterオリジナル編集部のふ凡社です。
X(Twitter)を眺めていたら、「サツマイモを市販のレモンティーに漬けてレンチンするだけで『サツマイモの甘煮』ができる」という投稿がバズっていた。レンチンするので煮崩れもせず、さっぱりとした美味しさに仕上がるとのこと。
気になったのでやってみた。
アク抜きしてから紅茶を入れてレンチンするだけ
サツマイモを洗って、1cm幅の輪切りにする。
深めの容器に移し、サツマイモがひたるくらいの水を入れる。そのまま10分くらい放置して、アク抜きをする。
水を捨てて、今度はサツマイモがひたるくらいレモンティーを入れる。今回使ったのは、おなじみ「リプトンレモンティー(紙パックのやつ)」だ。
500wのレンジで6分くらい加熱する。
いったん取り出して中身を混ぜ(芋を裏表ひっくり返す感じかしら)、再び6分加熱する。
レンジから取り出したものがこちら。サツマイモに楊枝を刺すとスッと入るくらい柔らかくなっているが、確かに煮崩れはしていない。
あとはこれを冷ませば完成だ。
相当に淡い甘さ
さっそく食べてみよう。
う〜ん、思ったより淡いな。
サツマイモに、ほんのりレモンティーの甘さと香りがついているくらい。ほとんどはサツマイモ自体の甘みと言ってよいレベルではないか。「さっぱり」にしたって、「甘煮」とするにはやや甘さが淡すぎる気がする。
普通においしいが、「甘煮」と聞いてイメージするものとはちょっと離れているかもしれない。
いやしかし、ちょっと待てよ。そもそも私は、普通の「サツマイモの甘煮」食べたことがあるだろうか。
リプトン甘煮に「甘さが物足りない」と感じたのは、やれスイートポテトだの安納芋ようかんだの、メチャクチャに甘いサツマイモ系スイーツだのを食べまくってきた結果、舌が甘やかされているだけかもしれない。
ということで、普通の甘煮も作ってみた。
こちらもレシピは簡単。サツマイモ1本を切って水にさらしてアクを抜き、水200mlと砂糖大さじ1、みりん大さじ2と1/2、しょう油小さじ1を加えて、中火で汁けがなくなるまで煮るだけだ。
これがいわゆる普通の「サツマイモの甘煮」。お味やいかに。
うん、ちゃんとしっかり「甘煮」だ!
サツマイモの甘みが一段階アップしているのがはっきりわかる。しょうゆの塩気が甘みをいっそう引き立てているのもあるだろう。
これとリプトン甘煮を食べ比べると、やはりリプトンのほうは相当あっさりしていると言えるだろう。
こちらの甘煮は火にかけたが、レシピ通り普通に作ればサツマイモが煮崩れるということもなかった。
結局「調理による甘さをある程度以上求める場合は、普通に甘煮を作ったほうがいいな」という結論に達した。拡散されているレシピが自分の好みに合うかどうかは、実際に作ってみないとわからないのだ。
ここから先は余談だ。ふと思い立って、リプトン甘煮に使った紅茶を、コップに移して飲んでみた。
これがどうして、メッチャクチャ美味しい。
サツマイモの香りと甘みがリプトンに溶けだして、濃厚な甘さのサツマイモフレーバーティーになっているではないか。正直、こっちを商品化してほしいと思うくらいには美味しい。思わぬ副産物だった。気になった人は試してみては。