錦織圭

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◆男子テニス ▽木下グループ・ジャパン・オープン 第4日(28日、東京・有明コロシアム)

 男子シングルス2回戦で、元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)が、2018年大会準優勝以来、6年ぶりの大会ベスト8入りを果たした。同29位のジョーダン・トンプソン(オーストラリア)に6−2、6−3のストレート勝ち。この勝利で、10月3日に発表される最新世界ランキングで150位前後に上昇する。昨年6月に復帰後、錦織が世界100位台に戻るのは初めて。

 快勝だった。試合後の勝利インタビューでも、錦織は上機嫌で「強かったですね」と自画自賛。この日も満員の観客は沸きに沸いた。最後、相手のサーブでダブルフォルトで終えると、錦織は両手を突き上げた。

 錦織は、過去2勝1敗で、決して嫌いなタイプではない。トンプソンは、錦織のスピードを警戒し、スローペースで勝負してきた。しかし、それが自身の足を引っ張り、錦織はしっかりと対応。調子をぐんぐんと上げていった。

 好調なプレーに「自分が一番びっくりしている。出だしからプレーがよかった」と、手応えも十分。「この1勝で自信もついてきた」と、最後は、満員の観客に、丁寧に長い時間をかけてサインを続けた。

 準々決勝では同59位の西岡良仁(ミキハウス)−同14位のルネ(デンマーク)の勝者と対戦する。