◆米大リーグ ドジャース7―2パドレス(26日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 大谷に次いでチーム2位の31本塁打を放つT・ヘルナンデス。試合では大谷、ベッツ、フリーマンのMVPトリオの後を打つが、今季の好成績を大谷ら強力な同僚のおかげと断言する。

 「打席での様子はもちろん、その打席が来る前に彼らがどう考えているかなどもわかる。それってすさまじいことなんだ。わかる?」

 大谷とも試合中に投手の攻略について活発に意見を交わすが、生きた情報が何よりの助けになるという。

 「投手の映像は事前に見るけれど、映像とその日の試合が同じことなんて一度もないね(笑い)。だから、自分の前で打席に入る彼らのアプローチを見て、自分のプランを考えるんだ」

 今季、大谷とのアベック弾は12度で球団史上4位(最多は14度)。仲の良い大谷が打つと負けじと気合が入る―かと思いきや、別格だと認め苦笑いする。

 「いや、たまたま(笑い)。翔平がどんな打者かみんな知っているだろ? 彼がボールに触れると、それは空気に乗って空高く球場を越えていくんだよ(笑い)」

 そんな陽気なドミニカンと、大谷との共通点があるという。

 「俺はいつも“同じ奴(やつ)”でいるように心がけているんだ。翔平も何が起きてもいつも同じだよ。打率が3割だろうが4割だろうが変わらない。彼が怒ったところも、パニックになっているところも一度も見たことがない。みんな打率が上がろうが下がろうが、いつも同じ人のまま、同じルーチンを繰り返す。調子が悪いのはずっと続かないってことを知っているんだ」

 今季のド軍は、本塁打を放った打者にT・ヘルナンデスがヒマワリの種のシャワーを浴びせる祝福がお決まり。20日(日本時間21日)のロッキーズ戦。そのT・ヘルナンデスが一発を放ったため、代役を担ったのは大谷だったが、“唯一の弱点”を見つけた。

 「俺のようにはできなかったね(笑い)。でも、彼がやろうとして、楽しんでくれたことが大事」