スポニチ

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　アジア史上最大級の格闘技団体「ONE Championship」は27日、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで「ONE Friday Fights 81」を開催し、元K-1・3階級制覇王者・武尊（33＝team VASILEUS）がフライ級キックボクシングマッチでタン・ジン（19＝ミャンマー）と対戦する。

　武尊はONE初参戦となった1月28日の「ONE165」（東京・有明アリーナ）で、フライ級キックボクシング王者のスーパーレック・キアトモー9（タイ）に判定負け。その後のMRI検査で膝が2カ所骨折していたことが判明した。練習再開までは時間がかかったが、ケガはしっかりと回復。今回は約8カ月ぶりの復帰戦となる。

　24日のオンライン取材では、コンディショニングを含めた調整方法を変えたことを明かした上で「勝ちに飢えているので、デビューした頃と同じような、勝って前に進み続けないといけないという気持ちになっている。いい試合を見せなきゃとか、きれいなKOで勝たなきゃとか、そういう気持ちは一切ない。泥臭くても勝ちをつかみ取りたい」と勝利への執念を口にした。

　最初に発表された相手は�爛織い旅�豹�瓩噺討个譴襯屮薀奪�・パンサーだったが、試合まで3週間を切ったところでケガのため欠場が決定。相手はタン・ジンに代わった。1月の大会も当初はロッタン・ジットムアンノンと対戦予定だったが、ケガによりスーパーレックに変更となっていた。

　2戦連続の対戦相手変更にも「動じなくなったところはある」と落ち着いている。ミャンマーの立ち技格闘技・ラウェイ出身のタン・ジンについては「一発がある選手。体も強そうで、気持ちも強いと思う。サウスポーに変えたりトリッキーなところもある。かみ合うと思うが、こっちももらう確率が増えるので、気を付けないといけない」と語るなど、若い相手にも慢心はみじんもない。

　「日本のファンの前で試合をしたいというのが強かったが、ONEからルンピニーの大会に出てくれとオファーをいただいた」とムエタイの殿堂での復帰戦となった。海外での試合は、23年6月24日の「Impact in Paris」以来で、プロでは2度目となる。今回は調整方法だけでなく戦い方も変えることも示唆。「前回の反省もあって、そこは変える。あまり出したことのない技も出すかもしれない」と明かした。

　大会の模様は、ONEとパートナーシップ契約を結んでいるU-NEXTで9月27日午後9時30分からライブ配信。見逃し配信は10月26日まで予定されている。