ドジャース・大谷翔平(C)Getty Images

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ドジャースの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地ローンデポ・パークでのマーリンズ戦に「1番DH」で先発出場。3打席連発の51号アーチ含む、6打数6安打10打点2盗塁の驚異的な活躍で試合を支配。前人未到の「50本塁打、50盗塁」を達成した。試合はドジャースが20-4で大勝し、地区優勝を前にポストシーズン進出が決定。
試合後にメディアの取材に応じた同僚のムーキー・ベッツ外野手は、半ば呆れ顔で大谷の圧倒的なパフォーマンスを振り返った。

■「たまたま一番近い席に座っているだけ」

大谷はこの試合、序盤から打撃と走塁で大暴れ。第1打席に二塁打と今季50個目の盗塁、第2打席は右前適時打を放って51盗塁目、第3打席には左中間への2点適時打、第4打席では右翼スタンドへの今季49号アーチを記録し、「50本塁打、50盗塁」へ王手をかけた。
そして、ドジャース9点リードで迎えた7回表の第5打席。2死三塁で大谷は、相手4番手マイク・バウマン投手の4球目ナックルカーブを左翼スタンドへ叩き込み「50-50」を達成。さらに、野手が登板した9回表にも51号2ランを放って「51本塁打、51盗塁」に記録を更新した。
この日「2番右翼」で出場した同僚のベッツは試合後、地元メディア『SportsNet LA』の取材に対し「(大谷の「50-50」達成について)うまく説明できないよ。ただ、皆と同じようにファンとして見ているだけなんだ。たまたま一番近い席に座っているだけでね。歴史的瞬間を目の当たりにして、言葉にならないよ」と、笑顔で肩をすくめてみせた。
ベッツは、「ショウヘイはホームランを3本、盗塁もしたし、(今までで一番の試合だったと聞かれたら)間違いないね。6打数6安打していたことは気づかなかったけれど、僕たちが見ているプレーは彼にとって当たり前のように感じてしまう。その期待に応える姿がすごいよ」と、同僚の偉業達成に惜しみない賛辞を贈った。
大谷は「50-50」を6安打10打点、3打席連発アーチと初物づくしのパフォーマンスでクリア。レギュラーシーズン残り9試合でどこまで数字を伸ばせるのか。プレーオフを目前に凄みを増してきた大谷の打撃から、ますます目が離せなくなりそうだ。