『虎に翼』「人を殺してはいけない理由」を問うた美佐江と<瓜二つ>美雪。大事なものには赤い何かが…始まった視聴者推理合戦「年齢と名前から分かるのは」「尊属殺人判決待ちのここで」
9月18日の『虎に翼』
現在放送中の伊藤沙莉さん主演・連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。第25週「女の知恵は後へまわる?」の123回が9月18日に放送され、話題になっています。
*以下、9月18日放送内容のネタバレを含みます。
明律大学女子部の一同が久しぶりに寅子(伊藤沙莉さん)の家で顔を合わせる。
涼子(桜井ユキさん)は司法試験に挑戦していた。皆が学生時代を懐かしく思い出す。
直明(三山凌輝さん)一家が近所に引っ越すことになり、猪爪家ではささやかなお祝いが開かれる。
少年法改正について様々な意見を集めていた寅子は、東京家裁の廊下で思いがけない人物に出くわし――といった話が描かれました。
あらためてあらすじ
今回のドラマ後半、地裁の廊下を歩く寅子が呼び止められます。
「もしかして佐田先生ではないですか?」
そこには、20年近く前に新潟で出会った高校生・森口美佐江(片岡凜)と瓜二つのセーラー服の少女(片岡凜さん)の姿が…。
当時、美佐江が「特別な存在」と認め、赤い手首の飾り(ミサンガ)を渡した相手が窃盗や売春事件の犯人に。そのため美佐江が悪事へ手を染めさせているのでは、という疑惑が生まれました。
その美佐江から「どうして悪い人からものを盗んじゃいけないのか。どうして自分の体を好きに使ってはいけないのか。どうして…人を殺しちゃいけないのか」などと問われた寅子。その正体に迫る、あと一歩のところで対応に失敗してしまいます。
その後、東大に合格した美佐江は上京していき、視聴者も含めてその正体は未だ分からず…という経緯があったのです。
大切なもの
尾野真千子さんのナレーションを通じ、あれから20年近く経過していることもあり、目の前の女性が美佐江ではないことが確かめられたところで、音羽綾子(円井わんさん)が登場。
忘れ物である手帳らしきものを手渡すと、美雪は「やだ私ったら、こんな大切なもの」と答えます。その手帳には赤いしおりらしきものがチラリ。
我に返った寅子が、なぜ自分の名前を知っているのかをたずねると、一息置いて美雪は「ふふ…。先生はとても有名な裁判官じゃないですか」と話します。
その後、美幸の保護者らしき和服の女性・佐江子(辻沢杏子さん)が現れると、美雪は「では、失礼します」とその場を去っていきます。
音羽から汗をかいていることを指摘された寅子は、慌てて音羽のシャツをめくり、赤いミサンガがそこにないことを確認するのでした。
実在しないんじゃないかって
各所で再登場が匂わされてきた「美佐江」でしたが、実際には「美雪」として今回ついに登場。
まさかの展開に、ネットでは「新潟の”雪”を彷彿させる名前。やはり美佐江の娘なのでは」「60代の佐江子(祖母)、30代の美佐江(母)、16歳前後の美雪(娘)となるのかな」「佐江子の名字が並木? 森口ではない? ということは離婚か再婚した?」「彼女の言う大事なものとは手帳なのか、それとも間の赤い何かなのか…」「悲惨な尊属殺人の判決の行方に注目が集まる中で『なぜ人を殺してはいけないのか』を問うた美佐江とうり二つの美雪を登場させるとは」といった声があがり、その正体を推理する視聴者が続出しています。
朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデル。昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメントです。
仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演し、尾野真千子さんが語りを担当。脚本は吉田恵里香さんが、主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。