NHKの山内アナ(NHKより)

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 スポーツニッポンは9月6日、NHKの山内泉アナ(30)が妊娠・出産のため産休に入ることがわかったと報じた 。彼女の妊娠に薄々気づいていた局員もいたようだが、9月半ばから産休に入るとの報道には動揺が広がっているという。

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【写真をみる】注目「女子アナ」が“絶叫”しながら避難を呼びかける様子

 山内アナといえば真っ先に思い浮かぶのは、今年の元日に発生した能登半島地震による津波警報発令後、「テレビを見ていないで急いで逃げてください!」と強い口調で避難を呼びかけたことだろう。NHK関係者は言う。

「2017年に入局した彼女が最初に赴任したのが金沢放送局でした。21年に東京アナウンス室に異動になり、『おはよう日本』のキャスターを皮切りに、翌22年には産休に入った“NHKの絶対的エース”こと和久田麻由子アナ(35)の後釜として『ニュースウオッチ9』のメインキャスターに起用されました。昨年4月からは『ニュース7』のサブキャスターに就任。復帰した和久田アナが月曜から木曜、山内アナが金曜から日曜と祝日と、担当日を分け合う形となりました」

NHKの山内アナ(NHKより)

 いずれもNHKを代表する看板番組である。

「もっとも、担当したのはそれぞれ1年間でした。今年元日に“絶叫アナ”として知名度を上げたのですが、4月からは『正午のニュース』(金〜日・祝)の担当となりました」

 局内での評価はそれほど高くはなかったのだろうか。

「アナウンス力には定評がありましたが、やはり和久田アナや桑子真帆アナ(37)のような華やかさに欠けるという声が根強くありました」

 ところが、である。

獅子奮迅の働き

「妊娠報道のあった6日の金曜日、彼女はそんなことはおくびにも出さず、“特設”の報道番組をこなしていました」

 まず、午前10時台に放送されている「キャッチ!世界のトップニュース」に割り込む形で、10時30分から45分まで「立憲民主党代表選・泉健太代表立候補表明会見」の生中継に政治部の谷井実穂子記者とともに登場した。

 続いて、11時ちょうどから17分まで「自民党総裁選・小泉進次郎議員の立候補表明会見」の生中継に政治部の古垣弘人記者とともに出演。

「10時半に突然、彼女が出てきて、それが終わったと思ったらまた11時に出てきたのにはびっくりしました。それぞれの番組は短いものですが、通常放送とは内容が異なります。会見を見つつ政治部の記者に質問を投げかけたりしなければならないので、神経を使うものなのです。解説する政治部の記者は立民担当と自民担当とで交代しますが、彼女は1人で2本立てを平然とこなしていました。さらにこの日、彼女は12時からの『正午のニュース』、13時からの『1時のニュース』にいつも通り出演していました」

 さらに翌日の7日土曜日も……。

総裁選に総選挙、米大統領選

「山内アナは11時から1時間、『立憲民主党代表選・候補者共同会見』を前日同様、谷井記者とともに中継し、午後1時5分からは日本記者クラブで行われた『立憲民主党代表選・討論会』を引き続き谷井記者とともに放送していました。ちょっと変わっていたのはカメラの角度、2日とも向かって左側に記者、右側に山内アナが座っていたのですが、6日の放送では山内アナの右側から撮っていたので、お腹がふっくらしているのが確認できました。翌日の7日の放送では左側から撮っていたので、彼女は上半身しか映らなかった。スタッフも気を使ったのでしょう」

 これでは妊婦に働かせすぎとの批判が出ても仕方ないが、それにしても災害報道といい政治報道といい、何という安定感だろう。

「その認識を新たにした局員は少なくなかったはずです。そこで気づいたのです。9月27日には自民党総裁選の投開票が行われる。新総裁はすぐに解散に臨むと見られ、11月10日に総選挙が行われるという見立てもある。米国ではその直前の11月6日に大統領選挙がある。それらは前日にリハーサルが必要となる“特設”となるわけですが、一体、誰が報じるのだろうと……」

 9月半ばから山内アナは産休に入る。

「和久田アナはすでに春から第2子の産休に入っており、『ニュース7』を分け合った2人がいないのです。桑子アナは『クローズアップ現代』にかかりきりですから、彼女たちの代わりとなるアナウンサーが見当たらないのです」

後任は利根川アナ

 元日の能登半島地震では山内アナとともに、中山果奈アナ(33)も強い口調で避難を呼びかけたことで評価された。

「8月の南海トラフ地震臨時情報の際は中山アナと糸井羊司アナ(46)が担当していたのですが、どうしたことか彼女は上手く対応できず、スタッフからの“天声”(指示)がマイクに入ってしまったり、助けに入った糸井アナが“見切れ”てしまったりと、報道ではあり得ない御法度と言われるような事態になってしまいました」

 7月の東京都知事選で選挙速報を務めた副島萌生アナ(32)だっている。

「彼女の場合、和久田アナほどは華がなく、山内アナほど実力もないという声が少なくありません」

「ニュースウォッチ9」の星麻琴アナ(33)はどうか。

「彼女は8月に休みを取りましたが、その際に今年3月まで平日のメインキャスターだった林田理沙アナ(34)が復活しました。局内では『やっぱり、林田アナのほうが映えるね』という声が上がっていましたからね」

 ならば林田アナでいいのでは。

「現在、彼女は『サタデーウォッチ9』が主戦場です。もったいないという声も確かにあるのですが、一度、帯枠を離れてしまうと、なかなか復帰が難しいところもあるのです。それゆえ山内アナの代わりが見当たらない状態なのです。しかも、彼女は今年、まだ休みを取っていません。9月半ばよりも産休が早まる可能性だってあるのです」

 ひとまず彼女のレギュラー「正午のニュース」は利根川真也アナ(41)が務めるという。頭髪の右サイドを刈り上げ、思い切り左に寄せたツーブロックの髪型が、彼の最大の特徴である。

デイリー新潮編集部