とちぎテレビ

台風7号が接近する中、収穫のピークを迎えている栃木県宇都宮市のナシ農家では、被害に遭う前に収獲しようと作業に追われていました。

宇都宮市満美穴町でナシを栽培している大橋基宏(おおはし・もとひろ)さんは、16日の午前6時から、家族4人でナシの収穫作業に当たりました。

(ナシ農家 大橋基宏さん)

「収穫できるものを極力早めに朝から収穫しています。通常の二割増しくらいで動きを早めています」

大橋さんの育てているナシの中でも、すっきりとした甘さとみずみずしさが特徴の品種・「幸水」が8月初旬から収穫の最盛期を迎えています。熟したナシは風で落下しやすいため、台風の影響が本格的になる前にできるだけ収穫しようと、大橋さんは雨の中作業に当たっていました。

また、強風対策としてナシの落下を防ぐことができる多目的防災網と呼ばれるネットを針金で固定していきました。大橋さんは秋に収獲を迎える豊水やにっこりといった他の品種も育てているため、今回の台風の影響で被害が出ないか不安を募らせていました。

(ナシ農家 大橋基宏さん)

「今収穫している『幸水』の落下と、11月まで収穫する品種のすり傷、多目的防災網が切れないかが心配です。(傷がついて)出荷そのものができなくなってしまうと、収入が減ってしまうので大きな痛手になります。栃木県から台風が遠くに離れていってもらって、風や雨の強さが弱まることを願っています」