【2025年】第27回精神保健福祉士国家試験の日程と概要、過去の結果と合格率

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1.第27回精神保健福祉士国家試験の概要

試験日
2025年(令和7年)2月1日(土)・2日(日)

試験地
北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県

受験申込期間
2024年9月5日(木)~10月4日(金)

初めて精神保健福祉士の国家試験を受ける場合や、過去の試験で確定した証明書を提出していない場合は、社会福祉振興・試験センター公式サイトにて、8月上旬から9月26日(木)までに「受験の手引」を請求し、試験の申し込み受付期間内に必要な書類を郵送しましょう。

過去に試験を受けたことがあり、受験資格が確定している場合は、9月5日(木)からインターネット受験申し込みサイトにて、PCやスマートフォンから受験申し込みが可能です。受験の手引を請求する必要はありません。

受験手数料
精神保健福祉士のみ受験する場合:2万4,140円
共通科目免除により受験する場合:1万8,820円
社会福祉士と精神保健福祉士を同時に受験する場合:3万6,360円

合格発表
2025年(令和7年)3月4日(火)

社会福祉振興・試験センターの公式サイトに受験会場と受験番号を掲載して発表され、3月7日(金)結果通知が発送されます。

試験時間・試験科目

*試験時間は弱視等受験者は1.3倍、点字等受験者は1.5倍

試験日

試験科目

2月1日(土)

14時00分~15時30分(90分)

精神医学と精神医療

現代の精神保健の課題と支援

精神保健福祉の原理

ソーシャルワークの理論と方法(専門)

精神障害リハビリテーション論

精神保健福祉制度論

2月2日(日)

10時00分~12時20分(140分)

医学概論

心理学と心理的支援

社会学と社会システム

社会福祉の原理と政策

社会保障

権利擁護を支える法制度

地域福祉と包括的支援体制

障害者福祉

刑事司法と福祉

ソーシャルワークの基盤と専門職

ソーシャルワークの理論と方法

社会福祉調査の基礎

 

2.精神保健福祉士国家試験の出題科目と合格基準

精神保健福祉士の国家試験は全132問で、配点はそれぞれ1問1点です。社会福祉士の資格を持っている場合は共通科目が免除され、出題数は専門科目の48問になります。

出題科目は以下のとおりです。

【専門科目:計84問】

精神医学と精神医療 現代の精神保健の課題と支援 精神保健福祉の原理 ソーシャルワークの理論と方法(専門) 精神障害リハビリテーション論、精神保健福祉制度論

【社会福祉士・精神保健福祉士共通科目:計48問】

医学概論、心理学と心理的支援、社会学と社会システム 社会福祉の原理と政策、社会保障、権利擁護を支える法制度 地域福祉と包括的支援体制、障害者福祉、刑事司法と福祉 ソーシャルワークの基盤と専門職、ソーシャルワークの理論と方法、社会福祉調査の基礎

合格基準は以下の2つです。

(1)総得点の正答率が60%程度(問題の難易度によって補正あり)
(2)1を満たし、試験科目9科目群(試験科目の一部免除を受けた受験者は5科目群)すべてで得点すること(0点の科目群がないこと)

3.過去の合格基準と合格率の推移

合格基準となる正答率

精神保健福祉士国家試験の合格基準となる正答率は約60%です。過去5年間の試験では163問が出題されており、合格点は90~101点でした。しかし今年度より出題数が132問に減るため、合格点は80点前後になる見込みです。

厚生労働省|国家試験合格発表(第22回、第23回)
社会福祉振興・試験センター|国家試験合格発表(第24回、第25回、第26回)より作成
合格者数・合格率

精神保健福祉士国家試験の過去5年の合格率は、62.1%~71.1%で推移しています。

厚生労働省|「第26回精神保健福祉士国家試験合格結果を公表します」より作成
前回(第26回)の試験結果

前回の第26回精神保健福祉士国家試験の結果は次のようになりました。

新卒
 

受験者数

合格者数

合格率

保健福祉系大学等

ルート

1,659人

1,368人

82.5%

短期養成施設等

ルート

2,258人

2,040人

90.3%

一般養成施設等

ルート

1,082人

853人

78.8%

合計

4,999人

4,261人

85.2%

既卒
 

受験者数

合格者数

合格率

保健福祉系大学等

ルート

774人

246人

31.8%

保健福祉系大学等

ルート

(実務経験あり)

212人

70人

33%

短期養成施設等

ルート

294人

143人

48.6%

一般養成施設等

ルート

699人

191人

27.3%

合計

1,979人

650人

32.8%


精神保健福祉士国家試験は、ほかの国家試験と同じく、新卒者と既卒者で合格率に大きな開きがあります。前回の試験では、新卒者の合格率が85%を超えるのに対して、既卒者の合格率は33%以下にとどまりました。

なお、精神保健福祉士の受験資格を得るには、保健福祉系大学や短期養成施設などさまざまなルートがありますが、前回の試験でもっとも合格率が高かったのは、新卒・既卒ともに短期養成施設等ルートです。新卒は2,258人中2,040人(90.3%)、既卒は294人中143人(48.6%)という結果でした。

4.合格後の免許申請手続き

合格が確認できたら登録申請をおこないます。登録申請に期限は設けられていませんが、登録しないと精神保健福祉士を名乗れないため、なるべく早く申請することをおすすめします。

提出書類

合格発表から数日後、登録申請書類などが同封された合格通知が郵送されます。書類が手元に届き次第、同封されている登録の手引に従って申請をおこないましょう。

〈必須書類〉

登録申請書
必要情報を記入のうえ、登録免許税1万5,000円分の「収入印紙」を貼り付けて提出

貼付用紙
登録手数料4,050円を支払った際の「振替払込受付証明書(お客さま用)」の原本を貼り付けて提出

本人確認書類
「戸籍の個人事項証明書の原本」「戸籍抄本の原本」「本籍を記載した住民票の原本」のいずれか1点を提出

*外国籍の人の場合、中長期在留者・特別永住者なら「国籍等を記載した住民票の原本」。短期滞在者なら「パスポートその他の身分を証する書類のコピー」が必要
*平成29年3月31日までに介護福祉士養成施設を卒業した場合、あるいは経過措置による登録を受ける場合は、「介護福祉士養成施設の卒業証明書の原本」が必要

参照:社会福祉振興・試験センター

試験に関する問い合わせ先
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目5番6号 SEMPOSビル
電話番号:03-3486-7521(平日9時~17時)
試験案内専用電話番号:03-3486-7559(音声案内・24時間対応)

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