新たな名コンビが誕生か。初戦・パラグアイ戦で活躍したU-23日本代表のFW斉藤光毅(ロンメル)とMF三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)は揃って取材を受けた。それぞれを一言で表すと何か、との質問には困惑。三戸は斉藤のことを「兄」と答えると、斉藤は「じゃあ弟で」と笑顔で合わせた。

 昨シーズンにスパルタ・ロッテルダムで両ウイングとしてプレーした日本人コンビは、日の丸を着けてパリオリンピックに臨んだ。クラブのときと異なり、斉藤は左ウイングだが三戸は左インサイドハーフ。近距離で連係を組めるようになったことで攻撃力は倍増する。三戸は2ゴールを沈め、斉藤は三戸へのアシストを含む2アシストで勝利に貢献した。

 同じ時間を過ごしたことで、お互いのことはわかり合っている。斉藤は「スパルタでは右と左で関わるときはなかったけど、代表は一緒にコンビネーションを組める。わかり合える部分もたくさんあるので、自分はやりやすいし、それがチームに還元できているのですごくいい」と手応えを語る。三戸も「(斉藤は)どういうプレーをしたいか伝わってくる。その連係を考えながらポジションを取っているので、すごく頼もしい」と感謝を口にした。

 相次ぐコンビに関する質問に二人はタジタジ。極めつけは「2人のコンビに名前をつけてほしい」というものだった。斉藤は「おれらがつけるものなんですか!?」と苦笑。「スパルタなので……いや、ちょっと難しいです。決めておいてください!なんでもいいんで!」。新たな日の丸コンビへの愛称募集を呼び掛けていた。

(取材・文 石川祐介)