最強のダイハツ「軽バン」登場! めちゃ快適“車中泊”仕様の「アトレー」が凄い! “高品質”追求した「軽キャンパー」モデルとは
最強の「軽キャンパー」はどんなモデル?
2024年7月20日から21日にかけて、東京都江東区の東京ビックサイトにて「東京キャンピングカーショー2024」が開催されました。
数多くのクルマが集まっていたなか、ひときわ目を引くキャンピングカーを発見。
一体どのようなモデルなのでしょうか。
そのモデルは、ダイハツの軽バン「アトレー」をベースに、ルートシックスが手掛けたキャンピングカー「コフィー」です。
【画像】カッコいい! これが最強のダイハツ「軽バン」です!(31枚)
同車のカタログやホームページなどには「最強」の文字が散りばめられており、迫力あるハードカーゴ製のグリルやルーフキャリア、リアラダーなどのエクステリアが“最強”なのかと思いきや、車体の内側であるインテリアや構造に、その言葉に相応しい相当なこだわりが込められていました。
キャンピングカーにとって優先事項とは、その人が何を求めるかによって異なるでしょうが、多くのキャンピングカービルダーが重視するのが「断熱」です。
乗用車やミニバンなどで車中泊をしたことがある方なら、「深夜や早朝に寒くて起きた」という経験を持つ人も多いはず。
実はクルマには、空気の流れる穴や隙間がかなり多く存在します。
そのため車中泊をしてエンジンを切っていると、自然と外気が車内に侵入し、「夏は暑く、冬は寒い」という状態になっていきます。
そのためビルダーはキャンピングカーを作る際に内装を全部剥がし、そして埋めても問題ない隙間は全て塞ぎ、ボディと内装の間には断熱材を入れていきます。
これは家を建てるときに、外気が室内に入るのを防ぐための隙間を埋め、壁の中に断熱材を入れていくのと同じです。
とくにクルマの主な外板は鉄板なので、熱しやすく冷えやすい性質を持っており、外気の影響を受けやすい構造となっていることも影響しています。
そんなクルマを快適なキャンピングカーに作り変えるため、ルートシックスでは第1のこだわりとして、その断熱を徹底的に追求しています。
具体的には天井のトリプル断熱、サイドのドア断熱、リアサイドパネル断熱、リアクォーター窓断熱、リアハッチ断熱、極めつけは床断熱塗装まで施して、多方向からの冷気と熱気を防いでいます。
そして第2のこだわりが“最強”空調で、12Vクーラーに加えベバスト製のFFヒーターを標準装備。
クーラーとヒーターを装備すればそれだけでも車内は快適になりますが、実は第1のこだわりの断熱がここに効いてきます。
断熱がしっかり施されていることで、夏ならば外の熱気が伝わりにくく車内を涼しく保てます。
逆に冬場は少し暖かくすればその暖かさが逃げないので、FFヒーターの稼働時間が短くなり、また設定温度も高温にする必要が無いため、過度に電気消費を心配しなくても済むといいます。
この空調に使用する電源類として、200Ahリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載するほか、1000Wインバーターも標準装備。
走行充電はもちろん、ソーラーパネルや外部電源口を装備することで、電気不足の心配も無用です。
断熱が効いていることでクーラーをガンガン冷やす必要がないため、オプションの冷蔵庫や電子レンジを使用したとしても、バッテリーが空になることは無いとのこと。
そして第3のこだわりが「品質」です。
職人が一つ一つ手作りする家具のクオリティは高く、リアルウッドを使うことで風合いにも気を配っています。
さらに家具の角を丸処理することで、ぶつかった時の安全性も確保。
セカンドシートも標準装備し、乗車定員4人を確保しているので、日常使いにも問題ありません。
そしてセカンドシートを畳んで長さ1800mmのベッドを展開すれば、ゆったりと就寝も可能です。
オプションで、対面シート仕様や左右の家具を繋ぐ「橋渡しテーブル」なども設定しており、多彩な使い方ができます。
また、オリジナルの「リア強化サスペンション」を用意しており、積載によるリア下りを防ぐ準備もしています。
このように、断熱などこだわりにこだわって完成した、“最強軽キャンパー”のコフィー。
その快適性には、一度経験してみると離れられなくなる魅力があるそうです。