五輪の大会側が管轄する練習場でU-23日本代表のトレーニングが行なわれた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 フランスのマルセイユで事前キャンプを行なっていたU-23日本代表は、現地7月19日の夕方に初戦のパラグアイ戦が行なわれる地、ボルドーに移動。そして、翌日20日にトレーニングを実施した。

 ボルドーでの練習からはこれまでと違い、オリンピックの大会側が練習会場を管轄。トレーニング場はパリ五輪の横断幕で囲われ、多くの大会スタッフが運営し、厳重なセキュリティ体制が敷かれていた。

 会場に到着すると、入り口のゲートでは、取材パスの確認と危険物の持ち込みがないか、カバンの中身をチェックされる。これもマルセイユでの練習場ではなかったことだ。
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 また中に入ってからもさらに防犯面の厳重さを感じる一幕があった。報道陣はピッチが見下ろせるスタンドに通されると、練習はここから見るように指示され、カメラマンもこの位置から撮影するように言われる。

 通常の練習でメディアは、ピッチ脇から選手たちのトレーニングを見られることが多いのだが、選手らを守るために厳しいルールが定められていた。

 ただ、報道陣が困惑していると、会場の管理責任者がピッチからトラックを挟んだ外にある柵の手前までなら、入ってきていいと温情で変更してくれた。これにはメディアから責任者の男性に感謝の拍手が送られた。

 練習場の雰囲気から、ついにオリンピックが始まるムードがひしひしと感じられた。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)