(c) MARVEL 2024

写真拡大

お、俺ちゃんが……、MCUを救う?俺ちゃん”ことデッドプールが(MCU)に殴り込み参戦を果たす『デッドプール&ウルヴァリン』は、最近なんだか大変そうなMCUの救世主になるかもしれないと期待されている映画だ。これまでクソ無責任ヒーローってことで自由にやってきたデップーの新作が、いきなりMCUというかディズニーの社運を賭けた重要プロジェクトと化してしまっているのが愉快である。

作品自体もそうしたメタ的な事情を理解しているのか、予告編映像では「俺ちゃんがマーベルの神になる」といったセリフも登場。脚本を執筆したライアン・レイノルズらは、果たしてマーベルの苦境ぶりや作品の立ち位置をどれほど意識して本作を書き上げたのだろうか?

©︎ THE RIVER

「ノー・プレッシャー。何かを自ら課した、みたいなことはありません」と、レイノルズは。脚本はショーン・レヴィ監督を自宅に招いて協力しながら執筆していたそうだが、「マーベルの神」のセリフがやたら意味深長になったのは偶然で、ごく初期段階から用意していたものだったという。

つまり、MCUが連続的な興行不振に陥るより前に、もっと別の意味合いで書いていたのだ。「デッドプールのいつもながらの妄想という感じで考えていました。その当時は、映画業界やマーベル、コミックブックについて言うものではなかったんです」。

「それからマーベルは通常よりも少し大変な時期になりましたね」と、レイノルズは認めている。「彼らにはちょっとしたリセットが必要なんです。すると突然、このストーリーラインがめちゃくちゃ状況にハマるようになった、というわけです。狙ってやったのかと妻にも聞かれたんですが、僕はそこまで賢くありません。本当に。外から見たときに、そう見えるだけなんです。自分たちの指針に従って作りました。それは、喜びや大胆さ、楽しさを世界中の観客に届けると言うことです」。

レイノルズは、「ここ5~10年において、ストーリーテリングにおける最大の魔法とは『喜び』であると実感しています」と続け、『デッドプール&ウルヴァリン』では「できるだけの喜びや人間性を詰め込んだ」と紹介。17年来、苦楽を共にした親友であるヒュー・ジャックマンの共演が夢だったといい、こうしたパーソナルな喜びもふんだんに表しているということだ。

©︎ THE RIVER

マーベルの神になるということで、ある意味 神映画になるかもしれない『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月24日、勢いあまって世界最速公開。

The post first appeared on .