レイズの主砲ランディ・アロサレーナ(C)Getty Images

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米スポーツ専門局『ESPN』は25日(日本時間26日)、「優勝候補の補強リスト」と題して、記事を公開。トレード市場に関して、敏腕記者ジェフ・パッサン氏が予想を展開した。大谷翔平投手、山本由伸投手らが所属し、ナ・リーグ西地区で首位を独走するドジャースについては、レイズのランディ・アロサレーナ外野手が「ベストマッチ」と伝えた。

■パッサン記者「弱点は外野」と指摘

パッサン記者が取り上げたのは、各地区上位につけプレーオフ進出が有力視されるチーム。各チームが抱えるウイークポイントを提示し、その解消に役立つ選手名を挙げた。
ドジャースに関しては「弱点は外野」と指摘し、補強候補としてアロサレーナを指名した。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にメキシコ代表として出場。準決勝の日本戦では攻守で存在感を発揮し、特にファインプレーなどの後で披露した“ドヤ顔・腕組みポーズ”は日本のファンにも印象深い。
まず同記者は、ドジャースの方針として「デス・スターを目指すべきという議論もある」と指摘。映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場する超巨大要塞をチームに見立て、無敵化をさらに進めることも選択肢の1つとした。
その場合のプランとしては、ブルージェイズの遊撃手ボー・ビジェットを獲得し、今季遊撃を守っていたムーキー・ベッツ内野手を二塁ではなく昨季までの右翼に戻す。そして、テオスカー・ヘルナンデス外野手は左翼固定。これで弱点である外野陣を強化でき、攻撃力もアップすると主張した。

■キャリア最悪の数字「リスクはある」

ただ、ブルージェイズがビジェットを手放す兆候はないという。そこで同記者は次の選択肢として、ズバリ外野手の獲得を提言。そこで名前が挙がったのが、アロサレーナ。ただ、今季はここまで打率.191、出塁率.304、長打率.348とキャリアを通じて最悪のシーズンを送っている。そのため同記者も「リスクはあるが、アロサレーナを獲得し、ベッツ、オオタニ、フレディ・フリーマン、ウィル・スミス、テオスカーというラインナップに加えれば、彼の魅力はまた引き出されるだろう」とし、環境を変えることで復活する可能性が高いと訴えた。
現在29歳の外野手については、レイズもトレードに前向きな姿勢を見せているという。ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は、かつてレイズのGMを務めていた。そのため、タイラー・グラスノー投手を獲得した時と同様、古巣との交渉はスムーズに進む可能性がある。
また、ドジャース移籍が噂されているルイス・ロベルトJr.外野手(ホワイトソックス)に関しては、同記者は「フィリーズがベストマッチ」とした。