◆米大リーグ ドジャースエンゼルス(22日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース大谷翔平投手(29)が22日(日本時間23日)、本拠地・エンゼルス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、3回無死一塁の2打席目に、3試合連続本塁打となる23号2ランを放った。

 初回先頭の1打席目は右直に倒れて迎えた1点リード、3回無死一塁の2打席目。2ボールから先発右腕・プリーサックの84・9マイル(約136・6キロ)スライダーを捉えると、右中間席へ一直線で飛び込んでいった。打球速度115・5マイル(約185・8キロ)、打球角度24度ではじき返した当たりは、飛距離459フィート(約140メートル)の特大弾。3試合連発の23号2ランで満面の笑みを見せた。

 大谷の勢いが止まらない。前日21日(同22日)は、古巣・エンゼルスと初対戦だったが、中堅右に飛距離139メートルの特大弾。さらにこの日もアーチを描き、自己最長タイで今季2度目の3試合連続の23号は、直近7試合で6本塁打と、ペースを上げて量産体制に入っている。6月も20試合で9本目の本塁打でリーグトップを独走。7試合連続打点は、自己最長を更新した。

 古巣に痛すぎる一発を見舞った。昨季までの6年間プレーしたエンゼルスとレギュラーシーズンは初対戦でこの日が前日に続いて2戦目。前日の試合後には「最近は打つべくして打てているなと思っているので、感覚的には4、5月よりは全然いいんじゃないかなと思います」と状態に手応えをつかんでおり、2試合連続弾で”恩返し”をしてみせた。試合前練習中には、エンゼルスナインと約20分間ハグを交わして談笑するなど、かつての同僚との再会を楽しんでいた。

 古巣相手に2戦2発で3試合連続のアーチ。リーグ単独トップの23号だ。チーム79試合目での23発は、シーズン162試合に換算すると47・2発ペースと、自己最多46発を放った21年を上回るペースとなっている。ベッツが左手骨折で離脱し、打順が2番から1番になったが、首脳陣の期待通りに打ちまくっている。