シミュレーションが批判を浴びたレオン。(C)Getty Images

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 ポルトガル代表は6月18日、EURO2024のグループステージ第1節でチェコに2−1で勝利した。

 前半をスコアレスで終えたポルトガルは、62分に先制点を献上。だが、7分後にオウンゴールで追いつく。すると終了間際のアディショナルタイム、90分に途中出場したばかりだったフランシスコ・コンセイソンが決勝点をあげ、白星発進に成功している。

 失点直後に交代となったラファエウ・レオンは、39分にシミュレーションでイエローカードを出された。イタリア『fanpage』によると、試合を中継したイタリア『Rai』で解説を務めた元インテルのダニエレ・アダーニは、ミランの10番のダイブを批判している。

 スペースのある左サイドでボールを受けたレオンは、自慢のスピードを生かして突破を図ると、ペナルティエリア付近でトマーシュ・ソウチェクと交錯したように見えた。だが、映像を見る限り、両者の間にコンタクトはなかった様子。イタリア人のマルコ・グイダ主審は、倒れ込んだレオンのシミュレーションと判断し、イエローカードを提示した。
【画像】ポルトガル代表レオンがダイブでイエローを受けたシーン 
 これに対し、元イタリア代表は中継で「こんなことをしちゃだめだ」と、レオンの姿勢を非難している。

「あり得るだろうか?レオンはソウチェクより4倍速いじゃないか」

「ゴールを決めに行け。あそこでは、ゴールを決めにいかなければいけない。それなのにレオンはどうした? ファウルをもらおうとしたんだ」

 名門ミランの10番として期待されるレオンだが、ムラがあることや、時に無気力に見えることで批判を浴びることも少なくない。高額な年俸や契約解除金に見合う存在かという議論もある。

 EUROという大舞台で、レオンはその価値を高めていくことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部