北朝鮮軍が韓国との間に“壁”を建設 「国民が逃げないための措置ですね」
6月17日(月) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と、北朝鮮が軍事境界線に壁を建設していることについて意見を交わした。
独裁体制を維持する3本柱の2本が腐っている
北朝鮮が韓国との軍事境界線に沿って新たに壁を建設する動きが確認された。朝鮮労働党総書記は昨年末から韓国とは「同族関係ではなく敵対的な国家関係」との主張を展開。南北間の連結を徹底して分離させる措置を指示しており、壁の新設で物理的な南北断絶を内外に向けて誇示する狙いもありそうだ。壁の設置は東部や中部、西部など複数の地点で確認された。境界線を挟んだ非武装地帯には南北双方が鉄柵を設けているが、北朝鮮は境界線から北に約1キロのラインに沿って兵士らを投じて新たな壁の建設を始めた。壁の建設現場と北朝鮮内部を結ぶ道も整備しているもようだ。9日には北朝鮮の兵士ら約20人が境界線を越えて一時韓国側に侵入した。兵士らはシャベルやつるはしを持っており、壁や道の整備に従事していた可能性がある。
寺島アナ「上念さん、この動き、どうご覧になりますか?」
上念「これはむしろ、北朝鮮の国民が逃げないようにという措置ですね」
寺島「ああ~」
上念「逆に言うと今、逃げそうなんですよ。この間、私がプロデュースする八重洲イブニングラボに、龍谷大学の李相哲先生に出ていただきまして、独裁体制を維持するためには3つの柱があるとお聞きしたんですが、北朝鮮はもう2本腐ってるらしいんですよね。配給制度と洗脳教育が、めっちゃ緩んでるらしいんですよ。配給は、もうずいぶん前からダメになってて、私と同じぐらいの世代の北朝鮮の人は、金正恩からなにか貰った記憶はないらしいです。金正日の時は、まだあったらしいんですけど、正恩になってからは配給体制がボロボロで、闇市場で飢えを凌がないと、どうしようもないみたいな感じらしいんですね。そして洗脳教育の緩みというのは、韓国ドラマのおかげです。韓国ドラマが相当流行ってるらしいですね」
寺島「本来は見ちゃいけないんだけれど、違法でみんな見ることができるということですね」
上念「洗脳教育は外部からの情報が入るとうまくいかないんですよね。だから焦って壁を作っているんだと私は思いました」
寺島「配給と洗脳がもうダメなんですね」
上念「唯一残っている柱が、恐怖政治ですね。鞭しかないということです」