家族葬に200万円は高すぎない?


【漫画】「ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話」を読む

祖父が亡くなり、親族は悲しみを抱えたまま安置室に移動。そこで言われたのは「ご遺体を病院に置いておけるのは3時間まで。その間に葬儀場を探してください」という言葉だった…。カゲワサビ(@AoiKageyama)さんのルポ漫画「ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話」を紹介しよう。

■いくつかの葬儀場は見ていたが「ここ」とは決めていなかった

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話3


ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話4


祖父の具合が悪化し、余命間もないと言われたころ、いくつかの葬儀場はネットで見ていたが「ここ」とは決めていなかった。まだ生きているのに葬儀場を決めるのは気が引けたからだ。

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話6


ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話8


それがまさか、亡くなって3時間で決めなければならないとは!?悲しみに暮れる暇もなく、ネットで葬儀場を検索するカゲワサビ家族。カゲワサビさんとご両親は「家族だけで行うし、基本プランの50万円でいいよね?」「これくらいがいいかも」と、ネットに料金が記載されていた明朗会計そうな葬儀場を選んだのだが…?

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話10


ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話11


葬儀場を決定し、担当者と話をすると「質素なプランは、あまりおすすめできない」と言う。その話を聞いた祖母が「あんまり質素だと、おじいちゃんがかわいそうだ」と、言いはじめた。当初は基本プラン50万円としていたが、結局100万円のプレミアムプランに変更することに。家族だけの葬儀で100万円も高いと思っていたが、それだけでは終わらないのがお葬式というものらしく…。

■次から次へと決めることだらけ!まるで「葬儀というミッションをクリアせよ!」な状態

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話17


――同じような体験をされた方のコメントも散見しました。家族葬で200万円は、やはり高いですよね?

葬儀後にあらためてインターネットで相場の金額を調べましたが、やはり200万円は参列者の多い一般葬レベルの金額であって、数名の親族しか参加しない家族葬にしては高額すぎたのではないかと感じています。

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話18


――結果的にどのくらいのプランにしておけばよかったと思いますか?

50〜70万円のオーソドックスなプランで、追加オプション等あったとしても合計100万円前後もあれば質素ではなく、十分な家族葬ができたのではないかなと思っています。

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話20


――「まだ生きているのに葬儀場を決めるのは気が引ける」という家族の気持ちわかります。今回のことを教訓に、次はどのようにしようと思っていますか?

事前にエンディングノートを作成してもらうことで、葬儀への意向をきちんと確認し、故人の想いに沿ったちょうどいい規模と金額の葬儀をしたいと思います。

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話21


――病院から葬儀屋さんを紹介されませんでしたか?

私たちの場合、病院から葬儀屋の紹介はありませんでしたが、漫画にいただいたコメントを通じて、病院から紹介されるケースもあることを知りました。

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話22


――1色のカラー展開で読みやすいです。本作を描くにあたって、気をつけたことがあれば教えてください。

葬儀に関する知識をきちんと伝えることを目標に、図を使用してわかりやすくしたり色数を抑えて漫画に集中しやすくしたりとさまざまな工夫をしてみました!

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話23


――ウエストランド井口さんのエッセイなどもおもしろかったです。現在は、そのほかにどのような漫画を描いていますか?

日常の「あるある」や自身の体験を題材にしたエッセイ漫画を描いています!また、もともと家計簿アプリの会社に勤務していた経験を活かし、今回のような「お金に関する知識」をテーマにした漫画にも挑戦しています。

――読者のみなさんにメッセージをお願いします。

漫画をご覧いただき、ありがとうございました!X(@AoiKageyama)やブログに定期的に漫画を投稿していますので、フォローや読者登録をしていただけるとうれしいです。

葬儀はプランを選んだだけでは終わらない。その後もお布施代、戒名、霊柩車などなどオプションをつけると総額で200万に。葬儀場によっては、深夜の移動で深夜料金が追加されたり、ご遺体の状態維持が長くかかるときはドライアイス代が多くかかったりするという。

本作には、元葬儀屋さんからもコメントがあり「どんな風に送ってあげたいかを話して寄り添ってくれる会社を選んでほしい」という。ほかにも「余命宣告されてすぐ準備をしていたので、この中に書かれていた金額の10分の1で済みました」という人や「予め葬儀会社の会員になっていたので、引き取り等スムーズなほうでしたが、それでも葬儀を終えるまでは次から次に起こるミッションをクリアせよ状態、よく乗り越えて来れたと今でも思います」と、さまざまな体験談が届いた。

取材協力:カゲワサビ(@AoiKageyama)