【阪神】4番と抑え降格の緊急事態 起爆剤求められるチームで合流待たれる「若虎の名前」
岡田監督の選手起用も引き続き、注目となりそうだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
阪神は6月4日の楽天戦(甲子園)に延長戦の末、1−3の逆転負け。
主砲の大山悠輔を外し、「7番・一塁」に渡辺諒を組み入れた打線も機能せず。9回までわずか1得点と打線の湿り具合も相変わらずだった。
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延長10回には、ダブルストッパーの一人、ハビー・ゲラが二死二塁から茂木栄五郎、小郷裕哉の連打で2失点。1−3とリードを許した10回裏に打線は得点を奪うことはできず、これで7カード連続で初戦を落とし、波に乗れない戦いが続く。
試合後、岡田彰布監督は打率1割台と不振にあえぐ大山、同じく3試合連続失点と不安定な投球が続くゲラの2軍降格を決断、昨年の日本一チームの解体が止まらない非常事態となっている。
ファームでは5月中旬に降格となった佐藤輝明も打撃で存在感を示しているが、課題とされた守備難が失策6と解消されず。指揮官は早期合流に難色を示している。
これで交流戦に入ってわずか1勝、首位の巨人を1.5ゲーム差で追う。これ以上離されないためにもイキのいい若手の合流も待たれている。
ファームでは5月27日に抹消となったプロ5年目、井上広大も好調をキープしている。ウエスタンリーグでは打率「.345」、5本塁打、24打点。右の大砲候補として本格覚醒が期待されながら1軍定着は果たせていないが、チームのピンチに存在感を示せるか。
高卒2年目外野手の井坪陽生も期待を集める。5月24日のウエスタン・オリックス戦では豪快な先制2ランを放つなど、躍動した姿を見せた。ここまで53試合に出場し、打率「.303」、1本塁打、19打点。ルーキーイヤーの昨季はファームで93試合に出場、1軍デビューは果たせなかったとあって、新たな右の有望株として、注目となる。ほかにもプロ3年目、社会人出身の豊田寛も48試合に出場、打率「.302」、0本塁打、16打点と好調を維持している(4日現在)。キャンプで存在感を示した野口恭佑など今後が楽しみな若手もチームには多い。
この時期に、主軸を下に落としたことも勝負の夏を見据えていることを感じさせる。昨年も様々な手を用いて日本一を手繰り寄せた岡田監督の起用、采配も引き続き、注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]