メッツのホルヘ・ロペス【写真:Getty Images】

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千賀は復帰が不透明…守護神ディアスがIL、アロンソも死球で交代

ドジャース 10ー3 メッツ(日本時間30日・ニューヨーク)

 メッツは29日(日本時間30日)、本拠地・ドジャース戦に3-10で敗れ、同一カード3連敗となった。メジャー1位の総年俸3億1250万ドル(約484億円)を誇りながら、今季は22勝33敗の借金11。チームにもほころびが見えている。

 試合後のクラブハウス。この日、大谷翔平投手に被弾し、三塁塁審へ暴言を吐いて退場となったホルヘ・ロペス投手に声をかける選手はいなかった。ロペスは取材で“Fワード”を連発し「後悔していない。僕はおそらく、MLB全球団の中で最悪のチームにいると思っている」と吐き捨てた。そのすぐ後に米複数メディアによって事実上の戦力外(DFA)が報じられた。

 エースとして期待された千賀滉大投手はスプリングトレーニングで肩の違和感を覚え、負傷者リスト(IL)入り。「自分自身、どういうような状況なのかっていうところがわかっていない」とここまで復帰の見通しが立っていない。また、この日、試合前に守護神のエドウィン・ディアス投手が右肩の故障でILに入った。

 さらに試合中にはメジャー通算204本塁打を誇る主砲のピート・アロンソ内野手が死球を受け途中交代。CT検査を受けるという。そして終いにはロペスの暴言。カルロス・メンドーサ監督も「受け入れられるものではない」と断罪した。

 チームは監督会見後に異例のミーティングを行い、クラブハウスのオープンが約20分遅くなった。主力のフランシスコ・リンドーア内野手も「明らかに良くない状況」と苦しい心境を明かした。歯車がかみ合っていないのは、誰の目にも明らかだった。(川村虎大 / Kodai Kawamura)