序盤から早口で畳みかける高速EDMボカロ曲『フェノメノン』――より人間に近くなったゲキヤクβの歌声に「声強すぎる大好き」「進化感じる」
本稿で紹介するのはszri「フェノメノン」。
フェノメノン / ゲキヤク・ゲキヤクβ
文/村上麗奈
序盤から早口で畳みかけるボーカルと、ハウスミュージックを思わせるトラックがインパクトのある1曲。
EDM調のトラックと合成音声ソフトによるボーカルの相性の良さを活かしたボカロ曲はこれまでも人気のジャンルのひとつだが、「フェノメノン」は従来のボカロEDMとはまた異なった魅力がある。
というのも、この楽曲のボーカルはゲキヤク・ゲキヤクβ。ゲキヤクはUTAU音源だが、ゲキヤクβはゲキヤクを元にした、ヤマハの研究スタジオVOCALOID β-STUDIOが制作したボイスバンクだ。
従来の音声合成ソフトより自然な強弱感などを実現したゲキヤクβがボーカルにいることにより、これまで注目されていたボカロとEDMの相性の良さだけでなく、人間に似た自然な発声、声色で、テンポの早い楽曲でも一切のブレがなく、細かなニュアンスまでつけて歌いこなすことを実現している。
より人間のようになった歌声で、ボカロだから歌えるとされた高速EDMを歌いこなすという、更に一歩進化した音声合成ソフトを感じさせる楽曲だ。
■ 楽曲配信情報
■ infomation
「The VOCALOID Collection」 公式サイト
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