ファンに手を振るクロップ photo/Getty Images

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今季限りでの退任を発表しているリヴァプールの監督ユルゲン・クロップは、退任後もファンとのつながりを保つために『Instagram』アカウントを開設し、リヴァプールのファンへ向けた別れのメッセージ動画を公開した。クロップのアカウントは最初の投稿から2時間で37万6000人のフォロワーを集めている。

動画の中でクロップは「親愛なるリヴァプールの皆さん、我々の関係は終わりに近づいている」と語り始めた。

「2015年10月8日、私たちは初めて正式に出会った。私はこの出会いを愛と呼びたい。初日から、本当に信じられないような、信じられないような時間だった。とても楽しかったし、長年にわたって私たちを支えてくれたこと、与えてくれたすべての力に心から感謝したい。私たちは一緒に物語を書いているような気がするといつも思っていて、今日もそう感じた。いい本だよ。そして、もし将来それを読んだら、私たちは笑顔になれるだろう。この信じられないような場所を離れるのは辛いことだけど、あなた方とはずっと連絡を取り合っていたい。私がソーシャルメディアに疎くても、みんなはソーシャルメディアがそれを助けてくれるって言ってくれたしね 」

「では、これで。またね!」

動画には、クロップの就任お披露目の瞬間や、ガッツポーズ、トロフィーを掲げた瞬間、象徴的な記者会見の瞬間などのクリップが散りばめられている。

また、トレーニング・センターでの最後のインタビューで、クロップはリヴァプールでもっと多くの試合に勝てたかもしれないことを認めたが、それでも大満足な時間を過ごしたと振り返った。

「もっと勝てたかもしれないことは分かっているが、それを変えることはできない。今の時代、完璧なものなんてないけれど、(リヴァプールの)大多数の人たちは可能な限り近いところにいる」

「人々にとっては、私がもっと勝てば大きな違いになるのは分かっている。でも、私はそんなこと気にしていられないし、勝ち点90を超えたときや、もう少しでそこに到達しそうだったときなど、本当に楽しい毎日がそこにはあった。数分、数ミリ、数センチが我々の勝敗を決めたんだ」

「私たちはすべてをやった。私は自己批判的だが、批判的に反省することはない。私はここでの時間に大満足している。もし気に入らないなら……誰が気にする? 私は笑顔で振り返るよ」

クロップは9年間で、チャンピオンズリーグ、プレミアリーグ、FAカップ、カラバオカップ2回などリヴァプールで数々のタイトル獲得に貢献してきた。リヴァプールというクラブにおいて史上最高の監督の一人として、人によっては最も偉大な監督としてその名が語り継がれることだろう。