「握る」と「回す」でますます使いやすくなった「Apple Pencil Pro」をM4搭載iPad Proで使ってみたレビュー
M4チップを搭載しながら「Apple製品史上最薄」をうたうiPad Pro(2024年モデル)が2024年5月15日に発売しました。そして、このiPad Proに対応したスタイラス型入力デバイス「Apple Pencil Pro」も登場。握ったり回したりという新しい操作が追加されたとのことで、実際にApple Pencil ProをiPad Proに接続して使ってみました。
Apple Pencil - Apple(日本)
M4搭載iPad Pro、そしてApple Pencil Proの外観については、以下の記事を読むとわかります。
「Apple製品史上最薄」なM4搭載iPad Proの11インチモデル&13インチモデル開封の儀&外観レビュー - GIGAZINE
また、M4搭載iPad Proのベンチマーク結果をまとめた記事が以下。
M4チップを搭載して前世代から大きく性能が進化したiPad Pro(2024)でベンチマークを回してみた - GIGAZINE
Apple Pencil ProをiPad Proに接続するには、iPad Proの側面にある磁気コネクタにApple Pencil Proを接着させればOK.
Apple Pencil Proを磁気コネクタに置くと、磁力でぴたりと固定されます。そして、Apple Pencil Proを認識したというポップアップが表示されます。
初回接続時は、Apple Pencil Proのチュートリアルが表示されます。「続ける」をタップ。
「スクイーズを試してみましょう」とのこと。スクイーズは、Apple Pencil Proを握る手の親指と中指でぎゅっと挟むような感じで握る操作です。
実際にスクイーズ機能を試してみたところが以下のムービーで、映像だと伝わりづらいのですが、スクイーズで握った瞬間に小さな振動が指にフィードバックします。
Apple Pencil Proをぎゅっと握り込むだけでツールパレットが表示される「スクイーズ」機能 - YouTube
このチュートリアルでは、スクイーズするとツールパレットが表示されました。これまでは画面の端にあるメニューからペンや色を選択する必要がありましたが、Apple Pencil Proであればわざわざペンを大きく動かさなくても、その場でぎゅっと握るだけでメニューが表示されるので、これはかなり便利だと感じました。
また、Apple Pencil Proは「探す」に対応しています。「Pencilを追加」をタップします。
Apple Pencil Proが「探す」に追加されました。「完了」をタップすると、チュートリアルが終わります。
Apple Pencil Proを「探す」に追加することで、たとえ外出先でApple Pencil Proをなくしてしまっても、「探す」機能で見つけることが可能になります。ただし、Apple Pencil Proにはスピーカーはついていないので、音を鳴らすことはできません。
チュートリアルが終わったので、Apple Pencil Proを使って、iPad Proにプリインストールされている「フリーボード」アプリで落書きをしてみました。落書きをしながらさまざまな機能を確認しているところが以下のムービー。
M4搭載iPad ProとApple Pencil Proで「フリーボード」アプリに落書きをしてみた - YouTube
「フリーボード」でスクイーズすると、チュートリアルと同じようにツールパレットが表示されます。
また、画面からApple Pencil Proのペン先を少し浮かすと、画面上のペン先が表示されます。Apple Pencil Proには「バレルロール」という機能が搭載されており、Apple Pencil Proを軸に回すと画面上のペン先も一緒に回転します。さらに、以下の写真でペンの下に落ちている影は、実は本当の影ではなく、「フリーボード」上に描画されているペンのシルエットで、ペンの傾きや角度に合わせて動きます。つまり、ペンの傾き・角度・回転が画面上に視覚化されているというわけです。
iPad Proの「設定」から「Apple Pencil」を選ぶことで、スクイーズに対応するアクションを設定することができます。
割り当てられるアクションは「ツールパレットを表示」「現在使用中のツールと消しゴムの切り替え」「現在使用中と前回使用したツールの切り替え」「カラーパレットを表示」「インクの属性を表示」「ショートカット」「オフ」の7つ。また、スクイーズを作動させるのに必要な握力感度も調整できました。
なお、公式サイトによると、M4搭載iPad Proに対応しているApple Pencilは「Apple Pencil Pro」と「Apple Pencil(USB-C)」の2つとなっており、Apple Pencil Proと見た目はほぼ同じの第2世代Apple Pencil(画像下)に「Pro」の名前は書かれていません。
そこで、第2世代Apple PencilをM4搭載iPad Proに載せてみたところ、載せる場所によっては確かに磁力でくっつくのですが、少し動かすと磁石同士が反発してしまうため、ちゃんと固定できませんでした。
また、磁気コネクタに固定しても、第2世代Apple Pencilが認識されることはありませんでした。
実際にApple Pencil ProをM4搭載iPad Proで使ってみて、これまでのApple Pencilよりもさらに使いやすくなった印象。遅延も感じられないレベルで、書き心地もなめらかなので、これまで以上に「本物のペンで紙に書く体験」に近づいているように感じました。特にスクイーズやバレルロールは作業効率アップを期待できる機能で、今後のサードパーティー製ツールでも対応することが期待されます。
Apple Pencil Proの価格は税込2万1800円ですが、Amazon.co.jpでは記事作成時点で2万919円で購入可能です。
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