軽で「4人寝れる仕様」も! ホンダやスズキ「軽バン車中泊」スゴい! どんな人がやる?
軽バン車中泊のメリットとは
近年、キャンプなどのアウトドア人気が高く、車中泊をするというユーザーも増えています。
そんななか、車中泊利用のクルマとして「軽バン」を選ぶ人も多くいますが、どのようなユーザーから支持を集めているのでしょうか。
車中泊は一定の人気があり、エアーマットレスや寝袋など車中泊に便利なグッズが多数販売されています。
【画像】スズキ「純正2段ベッド」の軽バン! 画像を見る!(34枚)
宿泊先を気にせず気軽に旅行できる、または、宿泊費を節約できるという点が車中泊のメリットです。
その自由さやリーズナブルに旅ができることを魅力に感じる人も多いでしょう。
そんな車中泊ですが、重要になるのは車中泊に適した「クルマ選び」です。
車中泊では、成人男性でも寝転がれるほどの広い室内空間が求められます。
そこで、車中泊のクルマ選びでは、「軽バン」という選択をとるユーザーも多いようです。
軽バンとは、荷物の輸送を主な目的としたワンボックス型の軽商用バンのことで、荷室が広いため、多くの荷物を積載することに優れているクルマです。
軽バンは、ボディサイズが小さいながら大容量、軽自動車で小回りがきくという点がメリットとして挙げられます。
また、長尺の荷物を載せることに対応し、後席のシートをフルフラットにできるものもあります。
そのような点から、軽バンはアウトドア利用で車中泊をする際にも活躍できるクルマともいえます。
軽バンには、ホンダ「N-VAN」、スズキ「エブリイ」「スペーシアベース」、ダイハツ「アトレー」「ハイゼットカーゴ」、日産「クリッパー」、三菱「ミニキャブ バン」など、各メーカーから様々なモデルがラインナップされています。
アウトドアやキャンプの需要の増加に伴い、車中泊をするユーザーも増えていますが、どのようなユーザーが車中泊利用のクルマに「軽バン」を選ぶのでしょうか。
軽バンのラインナップも取り揃える、ホンダのディーラー担当者は次のように話します。
「アウトドア利用として、軽バンをご購入されるお客様は、キャンプをする若い人やファミリー層が多い印象です。
『趣味として軽自動車で価格も安くはチャレンジしやすい』と反響をいただいております。
軽バンは価格の割には機能性が高く、小回りも効くため運転に不慣れな人でも取り回しがしやすいです。
そのような点から、キャンプ上級者だけでなく、これからキャンプを趣味としていきたい人にも需要があります」
軽自動車である軽バンは、価格が安く、手が届きやすいという特徴があり、キャンプ初級者やクルマの運転に自信がない人など、幅広いユーザーから車中泊利用としての支持を集めています。
また、軽自動車であるため、重量税などの維持費が安いことや燃費の良さなど、コストメリットも軽バンが選ばれる理由のひとつとなっているようです。
軽バン車中泊に人気なクルマとは?ポイントは横になれるフラットで広い空間
さて、軽バンと言っても、さまざまな種類があります。車中泊と相性がよい軽バンとしてはどのようなクルマがあるのでしょうか。
車中泊したい人に人気の軽バンについて、ホンダディーラーの担当者は以下のように話します。
「最近、軽バンで車中泊したいという人は多く弊社では『N-VAN』が人気です。
N-VANは商用車で大容量、そしてシートがフルフラットになるので、アウトドア用として車中泊するのに使いやすいです。
また、豊富なカラー設定があり、『かわいいクルマでキャンプに行きたい』というお客様からも好評です」
さらに、ダイハツディーラーの担当者は以下のように話します。
「車中泊やアウトドアで利用する軽バンですと、弊社は『アトレー』が人気です。
ほかにも、ダイハツの商用車に『ハイゼット』がございますが、こちらはレジャーで使うために購入するあまりいらっしゃいません。
以前、アトレーは乗用タイプのアトレーワゴンとして販売していましたが、2年前にフルモデルチェンジをおこない、商用車として発売を開始しました。
この通り、もともと乗用車として販売していたため、デザインに乗用車らしさが残っています。
その結果、女性からの人気もあり、『商用車らしくないのがいい』と反響をいただいています。
アトレーについていうと、デザイン性から選ぶ人も多い印象です。
一方、ハイゼットは商用車としての内外装がしっかりと施されているため、アウトドア用として選ばれにくいようです。
また、これらのクルマにはスマートアシストという予防安全機能もついているため、『趣味でアウトドアを始めたけど、運転し慣れていない』という人からもお問い合わせをいただいております」
車中泊に適した商用向けの軽バンではなく乗用の軽ワゴンでも車中泊に適したモデルは多くあります。
アウトドアテイストを盛り込んだスズキ「ハスラー」や「スペーシアギア」、三菱「eKクロス」などでも車中泊をするユーザーは存在しています。
スズキやホンダでは、車種専用で車中泊を意識した純正アクセサリーを設定。
さらにキャンピングカーメーカーも軽バンをベースとした車中泊仕様や軽キャンパーを展開しています。
こうしたこともあり、一層車中泊をはじめとする軽自動車を使ったアウトドアライフは定番化しているようです。
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クルマ自体は小さいものの、大人が横に慣れる広い空間をも持つ軽バンは、車中泊やキャンプを楽しむ人にとって利便性が高いと評価されています。
とりわけ若い人やファミリー層に人気。女性だけのキャンプでも、テントではなく車内で寝ることで、安心・安全なアウトドアを楽しむことができるでしょう。
アウトドアが趣味という人は、いろいろなメーカーの軽バンをチェックしてみてもよいかもしれません。