今季は「望んだようなシーズンではない」 セルティック岩田、紆余曲折の1年で得た教訓
現在5試合連続でスタメン出場中
スコットランド1部セルティックは、リーグ戦3連覇に向けて戦いを続けている。
今シーズンからチームを率いるブレンダン・ロジャーズ監督の下で、ポジションを獲得したのがMF岩田智輝だ。スコットランド紙「デイリー・レコード」がインタビューを掲載した。
記事では、現在の岩田について「最近の試合ではブレンダン・ロジャーズ監督のキープレーヤー」と評した。だが、ここまで出場機会が決して多くなかった岩田は「シーズンの前半戦にはあまり試合に絡めずに苛立っていた。その後、何試合か出場したけれど、2試合目か3試合目で足首を痛めてしまった。先月(2月)にようやく戻ることができたけれど、自分が望んだようなシーズンにはなっていない」と、満足していないことを明かしている。
ただし、出場できない時期も腐っていたわけではない。岩田は「プレーできなかったけれど、周りにいるほかの選手たちを見るチャンスだった。どういうプレーをするのか、見て学ぶ機会だった。その時間がなければ、気づけなかったことも多かったと思う」と、出場機会を得た時に向けた準備を怠っていなかったと話す。
スコットランドは激しいぶつかり合いが特徴だ。岩田は「ここに来てから、フィジカルトレーニングを多くやってきた。でも、今シーズンは自分の強みをどう出せるかにより集中している。コンディションにも気を配っているし、プレーするために最善の状態でいられるようにしている。トレーニングの負荷を少し下げるなど、多少の変化を加えている。それもあって昨シーズンとは違っているのだと思う」と、取り組みの変化を明かした。
そして、4-1で勝利したハーツ戦でゴールを挙げた岩田は「デュエルや相手との1対1の状況で、自分の最高のものを出せている。それでも空中戦や肉弾戦になると勝てないこともある。賢くなければいけないし、状況にどう対処するか判断を下すスピードを上げないといけない。それにもっと攻撃面で関わりたいと思っているし、今後の試合ではよりゴールに絡めるかにチャレンジしたい」と、より多くのゴールに絡むことを目標に挙げた。
「相手を読んで止めることは、自分の強さの一部だ。でも、それに加えてゴールに関わることができることも示したい。毎試合できるように続けていきたい。自分のパフォーマンスを向上させ続けることが重要だし、試合に出られているならば勝利に貢献できる選手になりたい。得点にも絡んで貢献したいし、それが自分にとって大切になる。この先も試合に出られるのであれば、結果にもこだわりたいし、試合ごとに成長できることを見せていきたい。チームとしては、目の前の1試合1試合に集中して、一丸で勝っていくことが重要だ。個々が試合ごとにパフォーマンスを上げ、試合ごとに改善できれば、シーズン終了は望んでいるような終わり方になると思っている」
第31節リビングストン戦まで5試合連続で先発出場している岩田だが、このままレギュラーに定着し、チームのリーグ3連覇に貢献することができるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)