JRT四国放送

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徳島県勝浦町で新たに発見された恐竜の化石が、3月15日に初公開されました。

一体どんな化石なのでしょうか。


(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「みなさん集まってますね。こちらがきょう初めて公開された化石3点です」

「ドキドキしますね」

「小さいですね」

この日、初めて公開されたのは、獣脚類の歯の化石2点と竜脚類の歯の化石1点です。

2023年10月から12月に、県などが勝浦町で行った発掘調査で見つかりました。

これらの化石は、恐竜で地域活性化を図ろうと、県と勝浦町などが開いた会合で公開されました。

会合に出席した学識経験者や地元住民ら12人の委員からは、今回の化石について「新種の可能性がある」などの意見が出ました。

(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「こちら、獣脚類の歯の化石です。歯の根元から先端まできれいに形が残っているのは珍しいそうです」

長さ17.5mm、幅4.5mmで、全体的に細長く強いカーブを描いているのが特徴です。

(徳島県立博物館 小布施彰太主任学芸員)
「今までに見つかっている歯の化石と違った形の歯をしていまして、同じ歯を持つ恐竜の顎とか体の骨が見つかったら、新種の恐竜という可能性も我々は期待しております」

また、同じ獣脚類の歯の化石で、細かいギザギザとした刻みが特徴の長さ10mm・幅2.5mmのものや、全長10mを超える大型の植物食恐竜のグループに属するティタノサウルス形類のものとみられる歯の化石も公開されました。

(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「中には新種かもしれないものも含まれているドキドキとワクワクが詰まった今回の化石は、あす3月16日から5月12日まで、徳島県立博物館常設展室で一般公開されます」