最後の卒業生2人が思い出を胸に学び舎を後に… この春休校の小学校で卒業式【徳島】
この春、休校する徳島県美馬郡つるぎ町の太田小学校で14日、卒業式がおこなわれ最後の卒業生2人が学び舎を後にしました。
太田小学校は1874年創立。
以来、約150年間に1600人を超える子どもたちを送り出してきました。
しかし児童数が減少し、今年度は6年生の2人のみ。
2人の卒業とともに、今年度で休校することになりました。
最後の卒業生、都築翔太くんと原田咲花さんです。
(西岡秀信校長)
「後輩がいない最高学年で何かと心細かったこともあったでしょう。それに自分がしっかりしなくてはという責任感も感じていたと思います。しかし、それも二人の将来にとって、とても意味のあることだと思う」
2人の卒業生は、太田小学校での6年間の思い出と家族への感謝の気持ちを伝えました。
(都築翔太くん)
「ドキドキとワクワクを抱えて迎えた入学式。先輩たちの優しい声かけに嬉しくなりました」
(都築翔太くん・原田咲花さん)
「家族へ」
(原田咲花さん)
「辛いときは相談に乗ってくれたり、嬉しいときは一緒に共有してくれたりしました。6年間ありがとう。これからもよろしくお願いします」
校長先生手作りの紙飛行機が、2人の上を虹のアーチを描きながら飛んでいきました。
(都築翔太くん)
「先生と別れて悲しいのと、卒業っていう嬉しい気持ちがあります。太田小学校で学んだことを生かして勉強を頑張っていきたい」
(原田咲花さん)
「(中学校では)大人数も楽しいかなとか、授業も早く受けたりとか、部活もしたい。大人になってアーティストになった時には、色々な世代の人と心を通わせ合って、仲良くなれたらなと思います」
卒業した2人は4月から同じ中学校に進学します。
6年間の思い出が詰まった校舎が温かく見守る中2人は新たなステージへと飛び立っていきました。