JRT四国放送

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徳島市中心部で春と秋に開かれているアニメイベント「マチ★アソビ」が、この春は開かれないことが分かりました。

イベントを行う業者の選定に時間がかかることなどが理由ですが、徳島県民の中には、残念という声も聞かれました。


「マチ★アソビ」は、2009年から徳島市中心部で開催されているアニメやゲームなどのイベントで、県などで作る実行委員会が開いています。

2023年春は、2日間で約4万3000人が訪れました。

2024年春の開催が見送られたことの理由について、県はイベントの企画業務を直接委託する方式に切り替えるため、この業者選定に時間がかかるためとしています。

この企画業務は5年前から東京の音響制作会社に随意委託し行われていましたが、県はこの業者の選定を公平・透明化しようとプロポーザル方式で行うことを決めていて、予算だけでなく企画内容も重視されます。

(徳島県にぎわいづくり課 漆原学副課長)
「今回は県が関わるイベントとしては、今のところ予定はありません。来られる方がちょっと固定化してきている。アニメのコアなファンが来ているということがあるので、我々としてはより多くの幅広い方々に徳島に来ていただいて、アニメを核としたイベントで徳島の魅力を知っていただきたい。今まで我々が考えてもなかった新たな提案とか、新しい手法とかを提案していただければと考えてる」

「マチ★アソビ」を訪れたことがある県民の中には、イベントの内容がこれまでと変わるかもしれないと心配する声も聞かれました。

(大学生)
「(中止は)残念です。徳島が活性化するひとつの行事というか、イベントだと思うので」

(大学生)
「小学生のころからずっと参加してた、遊びに行ってたイベントなのでちょっと寂しい。いろんな層から来られるのも嬉しいけど、今まで遊びに来ていた県外からのアニメファンもやっぱり大事にしてほしい」

イベントが行われてきた地元商店街の店主は、今だ県から何の連絡もないとし、経済面でも影響が大きいと話します。

(東新町一丁目商店街振興組合 福田典彦理事長)
「この『マチ★アソビ』というのは、今、全国的に有名になって、全国からみなさんご存知の通りいろんな人が来てくれますので、怒りの方が強いですよ。これ商店街としても、すごい大きなマイナスだろうと思う」

今後について、県は「企画提案の内容にもよるが、秋ごろに開催できればいい。年に1回はアニメを核とした大きなイベントを実施したい」と、話しています。