JRT四国放送

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2月12日、厄除け寺として知られる徳島県美波町の四国霊場23番札所・薬王寺で、初会式が行われました。

薬王寺の初会式は、厄除けや無病息災などを願って、毎年、寺の本尊である薬師如来と仏縁が深まると言われる立春後最初の縁日にあわせて行われます。

2024年の初会式は、県内の真言宗の寺から26人の僧侶が集まって行われました。

本堂で護摩が焚かれる中、僧侶らは大般若経全600巻を扇状に広げて上下させながら読経する「転読」を行いました。

「転読」は長い経文の最初と真ん中、最後の部分を読み上げる作法で、経典に扇がれて起こる風は功徳をもたらすと言われます。

参拝客は、一足早い春の訪れを感じながら、1年間の無病息災と家内安全を祈っていました。