JRT四国放送

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勤めていた徳島県松茂町の会社の口座から、億単位の金を引き出し横領したとして、業務上横領の罪に問われている男の裁判で、2月9日、検察は男に対し懲役5年を求刑しました。

この裁判は、鳴門市の元会社員の61歳の男が、2017年から2021年にかけ、当時勤めていた徳島日野自動車の口座から、あわせて1億7100万円を引き出し着服した、業務上横領の罪に問われているものです。

この日の公判で、検察側は「被告の犯行は常習的で、会社の信頼を裏切る悪質な行為だ」として、懲役5年を求刑しました。

一方、弁護側は「被告は被害額の一部を弁済しており、社会的制裁も受けている」として、執行猶予付きの判決を求めました。

男は最後の意見陳述で「本当にすみませんでした」と、述べました。

判決は2月28日に言い渡されます。

この事件を巡って徳島日野自動車は、男が横領した金は総額で約5億6400万円に上るとして、男に損害賠償を求める民事裁判を起こしています。